模擬問題に挑戦
では、理解度を確認するため、次の模擬問題に挑戦してみましょう。
問題1
システム起動からデスクトップ環境にログインするまでのシーケンスで正しいものはどれですか? 1つ選択してください。
- A. (initまたはsystemd)→ ディスプレイマネージャ → ログイン →(Xサーバとデスクトップ環境)
- B. (initまたはsystemd)→ ウインドウマネージャ → ログイン →(Xサーバとデスクトップ環境)
- C. (initまたはsystemd)→ Xサーバ → ディスプレイマネージャ → デスクトップ環境 → ログイン
- D. (initまたはsystemd)→ Xサーバ → ウインドウマネージャ → ログイン → デスクトップ環境
解答・解説
init
またはsystemd
がディスプレイマネージャを起動するので、選択肢Aが正解です。
〔正解:A〕
問題2
主要なディスプレイマネージャであるxdm、gdm、kdm、lightdmについての説明で正しいものはどれですか? 2つ選択してください。
- A. xdmはX標準のディスプレイマネージャである
- B. gdmはGNOME標準のディスプレイマネージャである
- C. kdmはKDEのみを起動できるディスプレイマネージャである
- D. lightdmはUnityのみを起動できるディスプレイマネージャである
解答・解説
kdmはKDE標準のディスプレイマネージャですが、GNOME、Xfce、Unityなど他のデスクトップ環境を起動することができます。したがって、選択肢Cは誤りです。
lightdmはUbuntuのデスクトップ環境であるUnityを起動するデフォルトのディスプレイマネージャですが、デスクトップ環境とは独立したプロジェクトで開発されており、Unity、GNOME、KDE、Xfceyなど複数のデスクトップ環境に対応しています。したがって、選択肢Dは誤りです。
〔正解:A, B〕
問題3
lightdmの設定ファイルでgreeterの指定をするパラメータはどれですか? 1つ選択してください。
- A. greeter-session=
- B. greeter=
- C. pre-session=
- D. session=
解答・解説
lightdmの設定ファイルでは、greeterはgreeter-session=
で指定します。
〔正解:A〕
問題4
xdmの設定ファイルについての適切な説明はどれですか? 2つ選択してください。
- A. xdm-configはxdmが最初に参照する設定ファイルです
- B. Xsetup_0はグリーティングメッセージや背景色の設定ファイルです
- C. Xresourcesは壁紙の設定ができるシェルスクリプトです
- D. Xsessionはログイン後の起動プログラムを指定するシェルスクリプトです
解答・解説
Xsetup_0は壁紙の設定ができるシェルスクリプトです。また、Xresourcesはグリーティングメッセージや背景色の設定ファイルです。したがって、選択肢BとCは説明が逆になっているので誤りです。
〔正解:A, D〕
次回の予定
次回は、101試験の主題「GNUとUnixのコマンド」の中からシグナルによるプロセスの制御方法を取り上げて解説する予定です。お楽しみに。