損害保険ジャパンは2022年度より、「働き方・仕事のやり方改革」の一環として「損保ジャパン版ジョブ型制度」を順次導入すると発表した。
同制度は、事業戦略の実現に向けて必要とする高度な専門人材の獲得・育成、社員が「なりたい自分」を実現するための選択肢を増やすことによる、自律的キャリア形成の促進を目的として、導入するもの。概要は以下のとおり。
部店長ジョブグレーディング(2022年7月より導入)
すべての部店長を対象に、ジョブグレーディングを導入。職務記述書に基づいて職務を明確化し、担う職務に応じてメリハリのある処遇とする。また、職務記述書は全社に開示し、ポストに必要なスキルや経験などの要件をオープンにすることで、自律的な学びとキャリア形成を支援する。
本社特定領域・部門のジョブ型制度(2022年4月より導入)
ジョブ型の従業員区分を新設し、高度な専門人材を必要とする本社の特定領域・部門に導入。専門性の領域に合わせて「ジョブファミリー」を複数構築し、異動ローテーションは「ジョブファミリー」内に限定した運用とする。併せて、保有する専門性の高さやその実務実績、および実際に担う職務などに応じて処遇を決定することで、高度専門人材の獲得・育成を実現するという。
新卒「ジョブ型コース」採用開始(2023年4月入社より導入)
本社特定領域・部門のジョブ型制度導入に合わせ、新卒採用においても「ジョブ型コース」を新設。ジョブ型コースで採用された人材は、一定期間を該当する専門領域の「ジョブファミリー」内でローテーションすることで実務経験を積み、専門性を伸ばすための育成を施される。
同社は、同取り組み以外にも「働き方・仕事のやり方改革」を通じて、社員の幸せ・働きがいの向上に取り組み、一人ひとりがモチベーション高く活躍できる会社の実現を目指すとしている。
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