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4月より人事制度を刷新、再雇用制度改定・転勤実績手当上乗せ・「ジョブ型管理職登用」など―ダスキン

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 ダスキンは、社員一人ひとりの個性を活かし、チャレンジ・変革を通じた社員と企業の持続的な成長を目指し、4月から人事制度を刷新する。

 同社は、持続的な成長を実現するためには、少子高齢化による就労人口減少への対応を行うこと、また全国のダスキンフランチャイズ加盟店とともに、地域に根差したサービスを強化する組織づくりが必要であると述べている。また、「ダイバーシティ&インクルージョンの推進」「社員の成長とキャリア実現支援」に積極的に取り組むことで、企業価値の向上を目指すとしている。

 なお、今回の人事制度刷新には、2020年に実施した社員意識調査の結果を踏まえた施策も反映されている。

 刷新のポイントは以下のとおり。

評価方法の見直しと、年齢・等級にとらわれない適所適材の「ジョブ型管理職登用」

 社員意識調査において、「今の仕事への満足度」は全体平均で約8割、「ダスキンで勤務することに対する満足度」は9割以上であったが、他の年齢層と比較し、20代後半では低い結果となった。また、「現在の人事制度・評価方法への満足度」が全体で約40%と低く、全世代を通して本人の能力や成果による評価を反映してほしいとの声が多数上がったという。

 これらを踏まえ、同社は社員自らの意志でキャリアプランを築き、「より責任のある仕事をしたい」という社員のモチベーションアップとキャリア形成を会社全体で支援するために、入社3年目以降であればどの階層からでも管理職に登用が可能となる昇格制度を導入。加えて、評価方法に加点方式を取り入れ、部門業績と本人の貢献による賞与への評価反映を行う。

「専門職」を新設

 会社が必要とする、高度な専門分野に特化した能力(研究開発者やIT技術者、一級建築士や薬剤師などの高度国家資格)を持つ社員については「専門職」として認定し、能力開発や成長を支援する。

定年および再雇用制度を改定

 2022年度から定年を段階的に引き上げ、2030年度に60歳を迎える社員の代より65歳定年とし、再雇用上限年齢を70歳とする。なお、2029年度までは「定年退職・定年延長・再雇用」を個々で選択可能となる。

復職(再雇用)制度の継続実施

 結婚、育児、介護やキャリア構築などの理由で退職した社員に対し、本人の希望があれば退職時と同条件で再雇用する復職制度を継続して実施する(復職には諸条件あり)。

「希望する部門・職種・地域」の申告希望調査を異動に活用

 年1回の自己申告により、社員のキャリア意向も踏まえた配置や業務割り当ての検討を実施する。

転勤者の手当を厚遇に

 転勤可能な社員については、必要に応じて国内・海外の転勤が発生する。その際、転勤時の経済的不安を解消できるよう、転勤実績手当を上乗せするという。また、入社3年目以降であれば、本人の申請により地域限定での勤務が可能な「地域総合職制度(既存制度)」を活用することで、社員それぞれのライフスタイルに合わせた勤務が可能となっている。

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HRzine編集部(エイチアールジンヘンシュウブ)

労務管理から戦略人事、日常業務からキャリアパス、HRテクノロジーまで、人事部や人事に関わる皆様に役立つ記事(ノウハウ、事例など)やニュースを提供しています。

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