アディッシュは、企業におけるSNS利用の実態を把握するために調査を実施し、1076名の回答を公開した。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 調査期間:2021年12月6日〜10日
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査地域:全国47都道府県
- 本調査実施数:1423件
- 有効回答数:1076件
SNSの実態調査
現在利用しているSNS
最も多く利用しているSNSは、「Twitter」「Instagram」(ともに52.0%)であった。次に「Facebook」(46.1%)となり、「YouTube」(42.5%)と「LINE」(42.6%)はほぼ差がない利用率であった。一方、ビジネスオーナー向けの情報管理ツールである「Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)」は18.0%と、他のSNSと比べて利用率が少ない結果となった。
SNSの運用課題 (重複回答あり)
利用率1位のTwitter(n=559)で感じている運用課題は、「運用目的は明確だがSNS戦略が不明確」(約25%)、Instagram(n=560)では「専門人材がいない/スキル不足」(約23%)という課題がトップにあがった。3位のFacebook(n=496)では「効果がでていない」(約30%)、YouTube(n=457)では「専門人材がいない/スキル不足」(約25%)が上位にあがった。
「専門人材がいない/スキル不足」が上位課題にあがった他のSNSは、Googleビジネスプロフィール(n=192)、およびnote(n=93)であった。
Googleビジネスプロフィール以外は個人でも利用が進んでいるSNSだが、企業活動としての活用においては、効果を出す十分なスキルを備えた人材が不足していることが推測される。
今後、自社のマーケティング活動に活用できるかもしれないSNS(重複回答あり)
今後、マーケティング活動で注目しているSNSの1位は、写真共有アプリの「Snapchat」(約22%)。となった。次いで、2位は「WhatsApp」(約20%)、3位に「TikTok」(約18%)と続いた。
SNS関連予算の実態調査
マーケティング年間予算
年間のマーケティング予算は、「1000万円未満」(25%)が一番多い結果となった。一方で、1000万円以上の予算がある企業は約62%、そのうち1億円以上の予算があると回答した企業は28%であった。
SNSで利用しているマーケティング予算
マーケティング活動のうち、SNSで利用している予算は「500万~1000万円」(約20%)が一番多い結果となった。全体でみると1000万円以上は約25%、1000万円以下は約64%であった。「SNSの予算がない」と回答した企業は約10%いた。
ソーシャルリスク対策の実態調査
ソーシャルリスク対策の実施状況(重複回答あり)
「ガイドライン(方針)策定」(約36%)や「マニュアル作成」(約33%)、「リスク対応の体制構築」(約32%)といった初動体制構築の割合が高く、社内で対応できることから着手している傾向が見られる。一方、「業者に監視を外注」(約12%)や「有事対応を業者委託」(約9%)など、社外へ依頼する割合は10%前後に留まり、ソーシャルリスクを「実施していない(『今後実施を検討』『今後も実施なし』を含む)」は全体の約13%にを占めた。
特に懸念されているソーシャルリスク(重複回答あり)
最も懸念されているリスクは、「売上への影響」(約37%)だった。次に「ブランドの低下」(約27%)や「株価の低下」(約15%)と続き、実際に目に見える利益への影響と、企業価値の低下を懸念している企業が多かった。
同調査レポートの詳細は、同社サイトにてダウンロードが可能となっている。
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