オープンワークは、「2022年度上半期 求人閲覧企業ランキング」を発表した。
同ランキングでは、同社が運営する就職・転職プラットフォーム「OpenWork」上で、2022年度上半期(2022年4月~9月)に掲載された求人を対象に、求人の閲覧数を集計。どの会社の求人が最も閲覧されていたのかをランキングにしている。
同社は、日本で最も人口が多いといわれる「営業職」と、昨今のDX推進によって需要が増している「ITエンジニア職」で、各職種の経験者が閲覧した求人を掲載企業単位で集計し、それぞれの職種でどんな企業の求人が注目されたのかを探ったという。
ランキング結果は以下のとおり。
求人閲覧企業ランキング 営業職
IT業界やメーカー企業が多数ランクイン ベンチャー企業にも高い関心あり
営業職経験のあるユーザーが閲覧した求人企業、1位はアマゾンジャパン・3位はアマゾン ウェブ サービス ジャパンと、アマゾングループが上位を占めた。ランキング全体を見渡すと、セールスフォースジャパンやユーザベース、フリーやアドビといった業績成長の著しいIT業界のSaaS系企業が多くランクインし、2010年以降に創業した「ベンチャー企業」への注目が高いこともうかがえる(ユーザベース、フリー、ラクス、Sansan、Uber Japan、マネーフォワード)。また、キーエンスや武田薬品工業、本田技研工業といった大手メーカーもランクインしている。
営業職経験者がこれまで培った営業スキルが活かせる企業を探す中で、魅力的なサービス・プロダクトを持ち、成長できそうな企業への注目や関心の高さがランキングに表れたといえる。
魅力的なサービスやプロダクトを持つ企業が多数ランクインする一方で、アクセンチュアやアクシスコンサルティング、PwCコンサルティングといった、コンサルティング企業も多数ランクイン。顧客への提案や課題解決といった営業の経験を活かし、コンサルティング職への転身も視野に入れて求人をチェックしていることがうかがえる。
求人閲覧企業ランキング ITエンジニア職
「SIer、ソフト開発、システム運用」企業が多く並ぶが、DX化の流れで他業界もランクイン
ITエンジニア経験のあるユーザーが閲覧した求人企業ランキングでは、営業職と同じくアマゾングループ会社が上位を占めつつも、クラウドサービスの世界大手であるアマゾン ウェブ サービス ジャパンが1位となった。ランキングも全体的にインターネットやSlerなどIT業界、いわゆる無形商材を扱う企業が多数並んだ。
日本のみならず世界的なITエンジニアの人材不足を受け、多くの企業ではエンジニア採用における競争力を高めるために高水準の給与や待遇を提示。「SIer、ソフト開発、システム運用」企業のイメージが強いITエンジニアだが、他業界の大手企業やベンチャー企業などが待遇などで魅力的な募集要件を提示しており、それが求人への関心という形で表れているといえそうだ。
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