サポーターズは、「2024年卒 エンジニア学生対象 就職希望企業ランキング」を調査し、その結果を発表した。
調査の概要は以下のとおり。
- 調査期間:2022年8月29日~9月11日
- 調査対象:2024年卒業予定のサポーターズ登録学生
- 有効回答数:413件
- 調査方法:Webアンケート
調査の結果については、同社は以下のように述べている。
サイバーエージェントが1位 TOP30にはWeb系事業会社が多く名を連ねる結果に
同調査では、サイバーエージェントが1位を獲得。それを筆頭に、TOP30の約半数をWebサービスを運営するベンチャー企業が占めるなど、エンジニア学生においてはWeb系事業会社の根強い人気がうかがえる。一方で、Web系事業会社以外では、ソニーやNTTデータといったサマーインターンに注力している企業が上位にランクインしている。
サイバーエージェントは近年、新卒エンジニア採用の人数を拡大する中で、「伸びしろ人材」を採用して育成する方針を掲げ、採用基準の見直し、サマーインターンの強化など様々なチャレンジを実施。また、「BIT VALLEY」の主催、未来の“技”術者を“育”てる「技育プロジェクト」への協賛など、学生エンジニアを育てる取り組みにも注力している。
今回TOP30にランクインしたWeb系事業会社の内、サイバーエージェント、ディー・エヌ・エー、GMOインターネットグループ、ゆめみ、CARTA HOLDINGSの5社にアクセンチュアを加えた6社は、技育プロジェクトに年間協賛を行い、テックカンファレンスやピッチコンテスト、ハッカソンなどの支援を通して、学生エンジニアのスキルとキャリア支援を行っている。このような活動を通して、学生エンジニアへの認知度、ブランド向上を行うことも人気の要因であると考えられる。
IT人材がIT産業に偏る課題も
一方、内閣府「令和2年度 年次経済財政報告」によると、日本国内ではIT人材の7割以上がIT産業に就職をしており、他国と比較して高い割合となっている。しかし、IT産業「以外」にIT人材が就職しづらいことは、DX推進の観点で大きな課題にもなっている。
今回のランキングでもTOP30全企業がIT産業となっており、IT産業「以外」の企業の認知度・ブランド向上が今後の課題となりそうだ。
【関連記事】
・4割の企業が24卒の選考開始時期を「早める予定」、採用予定数を「増やす」が「減らす」の5.7倍に―学情調べ
・「2024年卒夏期速報版/就職人気企業ランキング」発表、昨年に引き続き総合商社が上位に―リーディングマーク
・24卒学生が選ぶ就職人気企業ランキング、文系は1位がダントツ、理系は接戦―ワークス・ジャパン調べ