マイナビは、「マイナビ 2022年卒入社半年後調査~コロナ禍2年目での就活を乗り越えた新入社員たちの現在地とは~」の結果を発表した。同調査では、就職活動時と入社半年時点の調査データで比較を行い、入社前と入社後の満足度の変化やその要因について分析している。
調査の概要は以下のとおり。
- 調査期間:2022年10月25日~10月31日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:2022年卒業予定として就職活動を行い、その状況をモニター調査で回答した人
- 有効回答数:851名(文系男子142名、理系男子196名、文系女子254名、理系女子259名)
調査の結果については、同社は以下のように述べている。
22年卒で入社して半年の社会人にこれまでの「新入社員生活」を漢字1文字で表してもらったところ、最も多かったのは「忙」となった。2位には「楽」、3位には「学」が入り、就活生の時に「就職活動」を表す漢字として最も多く選んだ「苦」は4位だった。
就職活動時の入社予定先と入社半年後の勤務先満足度(5段階)を比較すると、最も満足度の高い「満足度5」を選んだ割合は30.8%で、就職活動時(51.1%)より20.3ポイント減少した。満足度3以下の割合は、入社半年後26.1%で、就職活動時(10.6%)より15.5ポイント増加。一方で、入社半年後の「満足度5」の割合は、21年卒(26.2%)に比べると4.6ポイント高い結果となった。
満足度に影響した要因についてそれぞれ就活時と入社半年後で「レベル1」(最低評価)~「レベル5」(最高評価)の5段階で評価してもらい比較すると、就活時と入社半年後で最も変化があったのは「将来のキャリア展望(理想とする将来のキャリアプランを実現できそうか)」(レベル5が12.3ポイント減、レベル3以下が25.0ポイント増)だった。次いで「経営者の印象(社長、役員、経営者の印象について)」(レベル5が14.6ポイント減、レベル3以下が16.6ポイント増)となった。これらの要因が入社半年後の勤務先満足度に強く影響したと考えられる。
理想とするキャリアプラン実現のための職場環境について聞くと、勤務先満足度が5の人は「自分の意見やアイデアを活かせる環境」「ロールモデル・キャリアモデルとなる人の存在」「将来のキャリアプランと自分自身との適性の確認」など、12個中平均8.0個の環境が整っており、満足度が3以下の人の平均3.1個と比べて大きな差がついた。
職場において、自ら創意工夫し、提案、実現していくことや、理想の将来像(ロールモデルやキャリアプラン)に向けて日々成長を実感できることが、勤務先満足度の高さにつながると考えられる。
社長や経営者に対する「好印象」「悪印象」についてあてはまるものを選んでもらい、勤務先満足度の関係を分析したところ、満足度が5の人は3以下の人に比べ、「好印象」の数が多くなった。満足度5と3以下で最も差がついたのは「尊敬している」で、次いで「人間的魅力がある」だった。また、そもそも評価をしようにも「どんな人なのかよくわからない」という割合は、満足度5が18.0%に対し、3以下は32.5%に上った。
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