シェイクは、入社後半年時点での新入社員の状態について調査を実施し、その結果を発表した。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 調査対象者:2022年度新入社員585名
- 調査方法:アンケート調査
- 調査期間:2022年9月21日~10月13日
「上司・先輩」とかかわる量が多い新入社員はモチベーションが高く、特に仕事の具体的なアドバイスを受けている社員が高い
現在のモチベーションについて、84.9%の新入社員が「どちらかというと高い」以上を選択した。
また、モチベーションが「かなり高い」「高い」新入社員は、全体的に上司・先輩とのかかわりの量が多く、特に具体的なアドバイスを受けていることが分かった。
失敗や周囲の目を恐れ、挑戦できない可能性がある
「うまく行かないかもしれない挑戦は避けたいか」「周囲の人から、できない人だと思われたくないか」という項目について、2021年と比較して「いつもそう思う」「ときどきそう思う」と回答した新入社員が増加した。昨年よりも、できない人と思われることや、失敗に対する回避傾向が強まっているため、新入社員の行動を後押しするための周囲とのかかわりの重要性が高まりそうだ。
配属後、ネガティブなギャップを感じた新入社員のうち「今の仕事に対する自分自身の適性が低い」と感じた人が34.2%
「配属後、仕事や職場環境に対して配属前の想像とのネガティブな意味でのギャップを感じたことがあるか」について、25%(146名)の新入社員が「ある」と回答した。ギャップを感じたポイントとしては、「想像していたよりも、今の仕事に対する自分自身の適性が低い」が34.2%で最も多かった。
入社後半年の段階で「仕事に対する適性が低い」と捉えている新入社員が一定数おり、職場風土や育成に対してよりも、「仕事」に対してギャップを感じていることが分かった。これを踏まえ、早い段階で仕事や自分の能力に対して否定的ではない見方ができるよう、サポートする必要があるといえる。
早期から「見て学ぶ」「自分で情報をとりに行く」ことを求める育成は、モチベーションや成長期待の低下につながる可能性がある
今どのような育成を受けているか(当てはまるものを3つ選択)という項目において、「自分の興味関心、意向を踏まえて仕事が渡されている」を除いて、2021年の数値と比較した際の増減は5%以内という結果であり、2021年から2022年の1年間で職場の育成環境は大きく変わっていないといえる。
また、新入社員が受けている育成と仕事に対する現在のモチベーションの関係性については、「確実にスキルや知識を身に着けるよう丁寧に指導されている」と感じている新入社員は、モチベーションが高い傾向にあった。
一方で、「上司や先輩の背中を見て、真似することで仕事を覚えている」「自ら学んだり、情報をとりに行くことが重視されている」と感じている新入社員は、モチベーションが低い傾向にあることが分かった。
なお、同調査レポートは、シェイクのWebサイトから無料でダウンロードできる。
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