リーディングマークは、同社主催の合同企業説明会に参加している2024年卒学生を対象とした、就活終了時期や志望企業確定時期についての調査結果を発表した。
調査の概要は以下のとおり。
<24卒データ>
- 調査対象:東京大学、一橋大学、東京工業大学、早稲田大学、慶應義塾大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、九州大学、東京理科大学、上智大学、立命館大学、同志社大学、明治大学、立教大学などの大学生、大学院生
- 調査期間:2023年1月7日~1月9日
- 調査方法:合同説明会でのWebアンケートにより回収
- 有効回答数:724名(文系46.3%、理系53.6%、男性75.1%、女性24.8%)
<23卒データ>
- 調査対象:同上
- 調査期間:2022年1月8日~1月10日
- 調査方法:同上
- 有効回答数:408名(文系66.5%、理系33.5%、男性65.0%、女性35.0%)
調査の結果については、同社は以下のように述べている。
24卒学生の就活開始時期・第一志望確定時期・就活を終了させたい時期
調査対象の24卒学生のうち80%が、8月までに就職活動を開始したと回答した。23卒での同調査とも同様の傾向であり、夏インターンシップの開催時期である7~9月までに就活を開始することが一般化しているといえる。
第一志望確定時期は、2022年12月までに確定したと回答した学生が49%。2023年3月までに確定させたいと回答する学生も含めると80%となった。増え幅はこの1月から3月まで大きく(12月49%→3月80%、+31%)、4月以降の増加幅は逓減。採用担当にとっては、1~3月のフォローアップが、自社を学生にとっての志望企業上位に入れる上で重要であると考えられる。
就職活動を終了させたい時期については、2023年5月以前に終わらせたい層が56%、6月以降に終わらせたい学生と就活終了時期未定の学生を含めると44%となった。例年、6月に内々定を出す企業もあるため、その企業を受けきるまでは終了しないという層が半数程度あるとの仮説が立てられる。一方で、2023年6月を待たずに5月以前に就活を終了させたいとの層が56%存在することにも留意が必要である。
23卒学生と24卒学生における就活内容の比較
就活開始時期は、3月ごろまでは24卒のほうが開始する学生割合が多いが、4月以降はほぼ同じ割合で増加している。志望企業群(Top20)は、夏インターン前の6月(23卒であれば2021年6月、24卒であれば2022年6月)以降、24卒のほうが確定時期が早い傾向がみられる。ただし、翌年2月ごろまでに80%近くの学生が決めたいと考えており、その割合は3月以降あまり増えないという傾向は23卒、24卒同様である。
第一志望企業群(Top5)については、夏インターン前の6月(23卒であれば2021年6月、24卒であれば2022年6月)ごろまでは23卒のほうが決定する時期が若干先行している。同7月以降は、24卒のほうが決定時期が早い傾向。ただし、翌年3月ごろまでに80%近くの学生がTop5を確定させたいと考えており、4月以降はその割合があまり増えないという傾向は23卒、24卒同様だった。
第一志望企業(Top1)確定時期は、11月ごろまでは23卒のほうがやや先行している。12月以降は、24卒のほうが若干先行する傾向はあるが、志望企業群(Top20)、第一志望企業群(Top5)ほど明確な差はない。3月ごろまでに80%近くの学生が第一志望企業(Top1)を確定させたいと考えており、4月以降はあまり増えないという傾向は23卒、24卒同様である。
就活終了時期は、24卒のほうが23卒よりも早く終えたいと思っている学生が多い傾向である。ただし、就活終了時期を「決めていない」学生は24卒のほうが多かった。
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