学情は、2024年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、「人事担当者とのコミュニケーション」についてアンケート調査を実施した。
調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2023年3月14日~3月30日
- 調査機関:株式会社学情
- 調査対象:「あさがくナビ2024」へのサイト来訪者
- 有効回答数:645件
- 調査方法:Web上でのアンケート調査
4人に1人は人事担当者は本音で話していないと感じている
「人事担当者は、採用において本音で話してくれていると感じますか?」と質問したところ、「本音で話してくれていると感じる」と回答した学生は12.9%だった。「どちらかと言えば本音で話してくれていると感じる」の25.9%を合わせると、約4割の学生は「本音で話してくれている」と感じていることが分かる。一方、「本音で話してくれていないと感じる」「どちらかと言えば本音で話してくれていないと感じる」と回答した学生も25.2%となった。4人に1人は、採用において人事担当者は本音で話してくれていないと感じているようだ。
コメントでは、「人事・採用担当は、企業の良い点にスポットを当てて学生にアピールするのが役割だと思う。その中でも、『個人的にはこう思っている』『私はこう思う』と自身の想いや考えを聞かせてくれる人事担当者がいる企業は好感が持てる」「人事担当者が誇りを持って、自社や自身のことを話してくれる企業は魅力を感じる」「企業の良いところも、これから改善していくべきところも包み隠さず話してくれる人事担当者もいれば、良いところしか話してくれない人事担当者もいる」「オンラインの面接では画面越しなので、本音か建前か分からないことが多い」といった声があった。
人事担当者や現場の社員の本音を聞きたい学生は94.3%
次に、「人事担当者や現場の社員の本音を聞きたいと思いますか?」と聞いたところ、「本音を聞きたい」と回答した学生が75.7%を占めた。「どちらかと言えば本音を聞きたい」の18.6%を合わせると、94.3%の学生が人事担当者や現場の社員の本音を聞きたいと考えていることが分かる。
コメントでは、「入社後活躍できるかどうかをイメージするために、リアルな情報を知りたい」「自分の大切にしたいことや貢献したい課題と、会社の方向性が合致しているかを知りたい」「人事担当者や現場で働く人の想いや考えを聞き、自身の目指す方向性と合致しているかを確かめたい」「ミスマッチがないように、企業のリアルを知っておきたい」といった声が寄せられた。
【関連記事】
・24卒学生の6割がセミナー・面接は「リアル」のほうが企業理解を深められると回答―学情調べ
・24卒学生の3月1日時点での内定率は30.3%、内定取得者の8割弱が就職活動を継続―リクルート調べ
・学生のポテンシャルを可視化したスカウトサービスの提供開始、新卒採用のミスマッチを改善―しゃんと