マイナビは、「企業と従業員の健康課題への認識に関する調査」の結果を発表した。
調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2023年3月13日~3月14日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:従業員数100人以上の企業に勤務する全国の22~65歳男女、人事・労務・企業内の健康経営担当者
- 調査機関:株式会社GMO
- 有効回答数:1076人(従業員100人以上の企業に勤務する全国在住の22~65歳の男女722人、人事・労務・企業内の健康経営担当者354人)
従業員の約7割が健康に不安を抱えている
従業員が自身の健康面で気になっていることは、「運動不足」が39.9%で最多となった。次いで「ストレス」が35.2%、「肥満」が24.2%と続いた。「特に気になることはない」と回答した人を除いた約7割が、何かしらの健康面に不安を抱えているようだ。
一方で、企業の従業員の健康課題解決のための取り組みについて、50.0%の企業が「取り組んでいない」と回答。従業員の多くが健康課題を抱えている反面、課題解決に取り組む企業は半数であることが分かる。
従業員の約3人に1人がメンタル面で不調を感じている
従業員にメンタル面で不調を感じることがあるか聞いたところ、「はい」と回答したのは33.4%で、そのうち仕事への影響を多少なりとも感じている人は85.8%という結果となった。
メンタル不調への対策について聞くと、「何もしていない」が最多で37.0%、次いで「ウェブで検索できることを調べた(25.6%)」「医療機関を受診(24.2%)」と続いた。メンタルヘルスに課題を感じながらも、自分自身で対策ができていない従業員が一定数いることが分かる。
キャリアを築くために必要なサポート「受診や休暇が取りやすい制度」が最多
キャリアを築くうえで、女性特有の健康課題や症状が原因で何かをあきらめた経験のある女性は21.4%であった。あきらめたことは「正社員として働くこと」が8.1%と最多で、「出産・育児(5.3%)」「希望する職種で働くこと(4.5%)」「昇進・昇格(4.3%)」が続いた。
女性が健康課題を抱えながらキャリアを築くために必要と感じたサポートとして、「受診や休暇が取りやすい制度設計」が50.4%と最多であった。また、「上司や部署内のサポート(29.7%)」「業務分担や人員配置の考慮(24.7%)」などが挙がった。
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