オフィスるりは、1月より人事労務分野の経営コンサルティング事業を開始し、特に従業員数が20名以上300名未満の中小企業を対象に、好循環で継続的に自走できるための定額制の伴走支援を実施する。
財務面・資金繰り・労働生産性や離職率の良し悪しなど企業の数値面を評価する支援者は多いが、実際の解決に向けて企業に寄り添う支援者は少ないという同社。同サービスでは、同社が解決したい以下3つの社会課題を中心に、伴走支援の提案を行うという。
1. 企業価値向上と労務面のCSR
健康経営の推進をすることは企業価値向上はもとより、従業員の生産性向上や、企業と従業員のつながりを深める前提ともなり得るため、その推進に向けての支援を実施。また、就業規則も法改正を踏まえて、企業ごとに内容を吟味し提案する。
2. 活き活きと働ける職場づくり
既存従業員を含め、採用した従業員が働きがいを感じられる「活き活きと働ける職場づくり」の推進が重要。自己都合退職・解雇を原因とした求人活動は、採用~教育~退職のサイクルが短くなるほど費用が都度発生するほか、職場環境の低下などのリスクが高まるという。また、「働く女性・障がい者・高齢者・外国人」への配慮についても、企業として従業員と一体となって、その価値観を共有しておく必要があるとし、「経営戦略」と紐づけた内容で従業員が働きやすいと感じられる職場環境を提供するために、人事評価の運用やコミュニケーション上の課題解決を通じて支援する。
3. IT化の推進
これまでの中小企業では、社内に経営上のシステム稼働などに必要なサーバー・ネットワーク設備やソフトウェアを、自社で保有・運用をする「オンプレミス」が、コスト・人材配置上で大きな障害となっていたという。「クラウド」を利用することで、中小企業であっても比較的安価に人事労務分野のサービスを受けやすい状況となるため、勤怠管理や給与計算・人事評価などのサービスについて提案し、生産性向上を図るための伴走支援を行う。
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