ハースト婦人画報社は20代の学生を対象に就職活動とインターンシップに関する意識調査を実施した。
調査の概要は次のとおり。
- 調査主体:株式会社ハースト婦人画報社
- 調査方法:LINEリサーチ プラットフォーム利用の調査
- 調査対象:20代学生・男女(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、兵庫、京都在住)
- 有効回答数:1050人
- 調査期間:2023年4月28日~4月29日
就活中&就活予定の学生76%が「インターンシップに興味あり」
就職活動中および、いずれは就職活動をする予定の学生のうち、30%がインターンシップに「とても興味がある」、46%が「やや興味がある」と回答した。「インターンの採用数が多かったらいいと思う」「職場見学が出来る企業が多くなればいい」というコメントがあり、学生たちはインターンシップを企業研究の良い機会と捉えていることが分かる。
インターンシップで注目したい点は「社員の雰囲気・オーラ」
「インターンシップに興味がある」と回答した学生に、もしインターンシップに参加するとしたら、その企業のどのような点に注目したいかと質問した。最も多く挙げられたのが「社員の雰囲気・オーラ」(72.3%)であった。2位には「社員同士の仲の良さ」(57.2%)、3位には「社員が休日にちゃんと休んでいるか」(55.5%)がランクインしており、社員の人となりやワークライフバランスの実情など、求人票の情報だけでは見えづらい点を体感できるのもインターンシップの利点として捉えているようだ。
企業とのやりとりは「メールよりSNSのダイレクトメッセージがよい」
就職活動に関する疑問や、「もっとこうだったらいいのに」という要望を聞いた。最も多く挙がったのは通年採用や、自分らしい服装・髪型での就活を求める声であった。「授業と就活の両立が出来るのか不安」「海外のように卒業後に就活だったらいいのに」「髪色や服などの制限がこの時代にそこまで重要なのか」「個性を求めるにも関わらず、真っ黒な無個性のスーツで面接することは疑問」などのコメントが寄せられた。
3位には「企業とのやりとりはメールよりSNSダイレクトメッセージがよい」(19.8%)、5位には「エントリーシートではなく、動画や写真等で自由に自己PRしたい」(10.1%)がランクインした。
企業に関心を寄せるきっかけとなる情報収集ツール「SNS」は5位
企業に関心を持つきっかけとなる情報源について聞いた。1位は「就活ナビサイト」(49.6%)で、2位に「企業説明会」(42.9%)、3位に「インターンシップ」(42.5%)という結果となった。就活ナビサイトで広く企業の情報を収集し、個別の企業説明会やインターンシップで企業の「中の人」の声を聞いて企業理解を深めているようだ。
また、5位にランクインしたのが「SNS」(32.9%)であった。「もっと手軽に生の声を聞きたい」「情報をもっと身近に感じたい」という学生たちにとっては、InstagramやTwitterなどのSNSも就職活動に有用なツールとなっているようだと同社は述べている。
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