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HRzine Day 2023 Summer セッションレポート | #3

ジェンダーエクイティの実現を目指すポーラが語る 社員の行動を変えた「無意識バイアス研修」とは

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 国際機関「世界経済フォーラム(WEF)」によると、2023年の日本のジェンダーギャップ指数は146ヵ国中125位。性差を越えて誰もが輝ける職場にするために、人事はどのような働きかけができるのだろうか。HRzineが主催したイベント「HRzine Day 2023 Summer」では、「現場が語る!ジェンダーエクイティの実現と女性エンパワーメントに向けたポーラの研修」と題し、株式会社ポーラ ワーキングイノベーションチーム リーダー 國友渉氏と同チーム 廣川直子氏が登壇。同社の取り組みを紹介した。

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DE&Iの取り組みが始まった背景と3つの工夫

 「Science. Art. Love.」を企業理念に掲げ、化粧品やエステ、健康食品、スポーツ支援、文化芸術支援などを通じて、「豊かな時間」の提供を行っているポーラ。「We Care More. 世界を変える、心づかいを。」を従業員の行動スローガンに掲げ、ありたい人材像を「Value Creator」と定義している。

 「Value Creatorとは、『感受性豊かに、物事の本質やストーリーを大切にし、未来に向かって、常に貪欲に成長していく。いつでも溢(あふ)れる好奇心をもって、仲間とともに楽しみながら、互いに高め合っていく。人の可能性を信じ、未知なる世界にも自らリスクを取る事ができる』人のことです」(國友氏)

國友 渉氏

國友 渉(くにとも わたる)氏

株式会社ポーラ ワーキングイノベーションチーム リーダー

1991年 ポーラ化粧品本舗入社。ポーラ横浜研究所 研究企画推進部にて研究開発支援業務に就く。
1994年 商品企画部に異動、1998年 人事部労務課、2001年 海外事業部、2007年 韓国ポーラに社長として駐在。
2009年 海外事業部、2011年 物流管理部、2012年~2022年 国内の販売部門にて神奈川⇒仙台⇒本社⇒新潟⇒首都圏。
2023年1月より人事戦略部 ワーキングイノベーション チームリーダーに就任。

 ポーラでは、そうしたValue Creatorの採用と、彼ら彼女らの挑戦・成長・成果を引き出す組織づくりのため、心理的安全性の確保と多様性の受容、他者・相互理解を促してDE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)を推進しているという。

DE&Iの取り組みが始まった背景と3つの工夫

 DE&I実現に向けた組織風土改革の取り組みは2016年から始まった。2021年からは「尖れ・つながれ」をスローガンに、社員1人ひとりの「Will」を軸とした挑戦行動の促進に力を入れているそうだ。

 1991年入社である國友氏は、2016年に組織風土改革への取り組みが始まったとき、非常に大きな衝撃を受けたという。

 「『ポーラはもともと女性が多い会社だから、DE&Iの導入も簡単だったのではないか』と言われることがあるのですが、とんでもありません。以前は、かなりの男性優位社会だったと思います。『女性は男性がコントロールするものである』という考え方が根付いていました[1]」(國友氏)

[1]: 同社の従業員男女比は、正規・非正規を含めると男性25%・女性75%。しかし、総合職に限ると現在も男性48%・女性52%となり、女性管理職比率は31%、女性役員比率は20%であるという。

 そんな組織風土を変革し、DE&Iを社内浸透させるためにポーラが行った工夫は次の3つである。

  • 経営の強いコミットメント
    化粧品業界大手で初めての女性社長として2020年1月に及川美紀氏が就任した。さまざまな場面で会社の方向性を言葉にして伝えたことで、社員の共感を呼んだ。
  • 階層別に、全社巻き込み
    さまざまな研修を通じて組織の縦・横・斜めを網羅することで、DE&Iを会社全体に行き渡らせた。またこれにより、組織を越えた多数のワーキンググループが生まれている。
  • 日常に組み込む
    社員の目標管理において、自らのこだわりを自身の中長期変革目標として、全体の25%まで自由に設定できるようにした。これにより、目標が単なるお題目ではなくなり、同様の問題意識を持った社員同士が自然に結びつくといったリアルな動きにつながっている。

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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