リクルートは、企業の人事担当者に対して中途採用に関する調査を行った。
約4割が中途採用の難易度の高まりを感じている
2022年度の中途採用の難易度が上がっていると感じている割合は、「難しくなった」「やや難しくなった」を合わせて43.3%となった。また、過去3年と比べても、採用競合が増えていると感じている割合は「非常に感じる」「やや感じる」を合わせて54.2%となった。
その他、調査によって明らかになったポイントは次のとおり。
- 採用成功の工夫
- 残業削減などの働き方改革、テレワークなどの働き方の柔軟性向上が回答上位。
- 中途採用の実績
- 過去3年と比較して増加(27.8%が増えたと回答)。
- 中途採用の背景
- 専門スキル人材の確保と既存事業の拡大が上位。
- 中途採用の部門
- 営業、販売、企画・マーケティング、IT、生産など、多岐にわたっている。
- 採用成功の特徴
- 現場責任者と人事部の関係性が良い。
以上の結果をふまえ、同社は次のように分析している。
「各社とも事業強化のために、多様な部門で、専門スキル人材の中途採用を拡大しています。それに伴って、採用の難易度が上がっているため、働き方の柔軟性を上げる工夫を実践し、加えて、採用活動に現場責任者が積極的に関わる企業が出てきていることが分かります。
複数の内定先企業を比較し、自らの生き方・働き方に合った職場を見定めている求職者からいかに選ばれるか? 企業の魅力訴求の粒度と採用活動の深度が、今後の中途採用の成否を分けるカギとなるでしょう」
詳細は同社の発表から確認できる。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:2022年度に中途採用を実施した企業の人事担当者
- 有効回答数:840人
- 調査実施期間:2023年3月30日~3月31日
- 調査機関:リクルート
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