リクルートマネジメントソリューションズは、「2024年新卒採用 大学生の就職活動に関する調査」を実施した。
就職活動において「Webのみ経験あり」の比率は減少
2024年卒は2023年卒と比較すると、就職活動のいずれのフェーズでも「Webのみ経験あり」の比率が減少していることが分かった。
インターンシップでは「どちらも経験あり」が52.6%、座談会・社員交流会では「どちらも経験あり」が51.0%と、対面・Webが混在していることが分かる。一方で、3次面接以降~最終面接前の「対面のみ経験あり」は2023年卒が36.4%、2024年卒が44.5%であった。また、最終面接では「対面のみ経験あり」は2023年卒が44.8%、2024年卒が52.4%と、対面の比率が大きく増えている。
学生の志望度に最も影響が大きいのは「インターンシップ」
学生の志望度に最も影響が大きい場面は、「インターンシップ」(21.1%)であった。「会社説明会」は、対面からWebでの実施の転換点となった2021卒を境に選択率が減少しており、インターンシップが就職活動の1歩目として定着していることがうかがえる。
内定承諾の理由は「自分のやりたい仕事ができる」が最多
内定承諾の最終的な理由は「自分のやりたい仕事(職種)ができる」が15.1%で最多。次点は「社員や社風が魅力的である」の9.2%であった。採用時に職種や勤務地を確約する企業が増加していることが要因として考えられるという。
自己理解ができていると思う学生は約6割
「自分がどのようなことに興味があるか、よくわかっている」と回答した学生は59.7%、「自分がどのようなことが得意かよくわかっている」は59.1%、「自分のいいところも悪いところも理解できている」は61.2%という結果となった。就職活動を経ても、自己理解に関する項目に「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」と回答している学生は6割程度にとどまった。
一方で、大学入学から回答時までの間に、就職活動の悩みについて周囲に相談をしたり、アドバイスをもらったりしたことがある人は、「自分のいいところ・悪いところ」「どのようなことが得意か」「どのようなことに興味があるか」のいずれについても理解度が高いことが分かった。また、社会人としての生活や働くことについて、社会人とじっくり話した経験の有無についても同様の傾向が見られた。
就活時にフィードバックを受けたことのある学生は約6割
就職活動をする中で、企業から印象や評価を伝えられた(フィードバックを受けた)経験がある学生は61.1%であった。また、企業からのフィードバックについて、71.7%の学生は良い印象を持っているようだ。フリーコメントでは「どこが評価につながったのか」「入社後の活躍イメージや会社で貢献できそうな点」のフィードバックに良い印象を持っている様子がうかがえたという。
なお、同調査の概要は次図のとおり。