マネージャーの6つの仕事とフィードバック
前回、マネージャーの仕事を6つに分類しました(次図)。
まず、自分がマネジメントしているメンバー1人ひとりに対し、この人は何ができて、何に関心があるのかなどを見立てる「①アセスメント」と、その見立てに合わせて適切な仕事やチームに割り当てる「②アサイン」を行います。
そのうえで、プロジェクトが始まったら具体的にやり方を教える「③ティーチング」や、やる気を引き出す「④コーチング」を行います。
そして、プロジェクトが無事終われば、そこでの働きぶりや成果をもとに評価を行う「⑤エバリュエーション」と、その評価をもとにさらなる成長に向けて振り返る「⑥フィードバック」を行います。
このようにすべての要素がつながっており、どれも重要な育成実践です。しかし、とくに重要なのは1つの仕事・タスクが終わった後に行う「⑥フィードバック」でしょう。
私たちは、取り組んだ仕事をやりっぱなしにせず、その結果の良し悪しを明確に把握して、はじめて次回に向けた改善に臨めます。何ができて、何ができなかったのかが分からなければ、ふさわしくなかった行動を修正できず、成長にもつながりません。これを担うのがフィードバックです。