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イベントレポート《AI活用》| 生産性の向上(AD)

仕事の時間を60%削減 将来はあなたの親友やコーチにもなる?

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 2024年1月24日、米国Zoom Video Communications(以下、Zoom)の日本法人であるZVC JAPAN株式会社は、「AIの力を解放する:ビジネスの成功をもたらす方法とは」をテーマに、「働き方改革サミット」をオンラインで開催した。2023年には、AIを活用してさまざまな機能拡張を行ったZoom。本稿では、米国の最新ニュースを提供するメディア「The Atlantic」を運営するThe AtlanticのCEO ニコラス・トンプソン氏をゲストに迎え、Zoomの最高技術責任者兼AIエキスパート シュエドン・ファン氏とともに対談形式で行われた基調講演「AI活用時代におけるコラボレーションの再考」の模様をお届けする。

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生成AIを低リスク高リターンで活用するために

 30年にわたり、AIの進化において積極的な役割を果たしてきたファン氏。音声認識からコンピュータービジョンまで、AI開発の道のりは、絶え間ない混乱・適応・革新を繰り返す、曲がりくねったものだったという。

 過去を振り返ると、1億人が携帯電話を使い始めるのに16年、インターネットを使い始めるのに7年かかっているが、ChatGPTが1億人のユーザーを獲得するのには、わずか3ヵ月しかかかっていない。AIを取り巻く環境は、これほど急速に変化しているのだ。

 ファン氏はアクセンチュアが2022年7月に実施した調査結果を紹介した。消費者の64%は「変化するニーズに、どの企業がより迅速に対応するかを気にしている」と回答した一方、経営幹部の88%は「ビジネスが追いつく以上の速さで顧客が変化している」と答えているという。

 また、同調査内では「平均的な労働時間の62%が反復的かつ日常的なタスクのために時間が費やされている」と報告されている。「これでは、組織内で何か大きな変化が起こらない限り、従業員が顧客のニーズに追いつき、ビジネス上の必須事項を果たすことはできない」とファン氏は指摘する。

 少ないリソースで多くのことを成し遂げようとするときに、AIが何か貢献してくれるであろうと、誰もが理解し始めているだろう。しかし、そこには興奮だけでなく戸惑いや不安も入り混じっている。事実、ファン氏がビジネスリーダーや友人などと話をすると、誰もが同じ質問をするそうだ。「生成AIを、より身近で、重要かつ高品質なものにするには、どうすればよいか?」と。ビジネスを危険にさらすことなく、利益を享受する方法を探っているのだ。

 この疑問に答えるためファン氏は、『WIRED』の元編集長で、現在はThe AtlanticのCEOであり、ジャーナリズムとテクノロジー、デジタルイノベーションの分野に明るいトンプソン氏を紹介した。2人の対談の中から、いくつか重要な点を抜粋して紹介しよう。

シュエドン・ファン氏

シュエドン・ファン(Xuedong Huang)氏

Zoom Video Communications 最高技術責任者兼AIエキスパート

Zoom以前はマイクロソフトに在籍し、Azure AI CTOおよびテクニカルフェローを務めた。1993年にマイクロソフトの音声技術グループを立ち上げ、同社のAIチームを率いて、音声認識、機械翻訳、自然言語理解、コンピュータービジョンにおいて、業界初の“人間並み”を達成している。1989年にエディンバラ大学でEE博士号(英国ORSおよびエディンバラ大学奨学金による)、1984年に清華大学でCS修士号、1982年に湖南大学でCS学士号を取得。

Zoom AI Companionで時間を60%以上節約

トンプソン氏(以下、敬称略) まずは、生成AIアシスタントである「Zoom AI Companion」がいまどのように使われているのか、教えてください。

ファン氏(以下、敬称略) たとえば、Zoom AI Companionがあれば、Zoom Meetingで会議に出席するときに、議事録を作成するために誰かを同席させる必要がなくなります。もし要点を聞き逃しても、後でZoom AI Companionに聞けばいいのです。出席者はメモを取るために気を散らしたり、議事録を作成するための時間を取ったりすることなく、会議に集中できます。

 ただ、このような利便性はすばらしいことですが、コストも同時に重要です。そこでZoomでは費用対効果の高いアプローチを取ることにしました。最高品質のAIを提供するためにかかっているのは、GPT-4の推論コストとして使用している、サーバー費用全体の10%未満です。これにより、Zoomの有料版を利用しているお客様には、Zoom AI Companionの利用料を無料にすることができました

トンプソン それは確かにすばらしい。しかし、Zoom AI Companionを利用している人は、ツールに依存しすぎて、会議の内容に対する注意が薄れるようなことはないのでしょうか。

ファン AIの正確性は100%ではないと分かっていますから、あくまで“Companion(仲間)”として、その利点を最大限に活用しています。私が議事録を作成するときも、後で編集はします。ただし、おおよそ80〜90%はZoom AI Companionが作成してくれています。これは、1日の60%以上の時間短縮につながっていると思います。

トンプソン それは魅力的ですね。1日の60%以上時間を節約できたら、私はとても幸せになるでしょう。

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Zoom AI Companionは世界を1つにつなぐ

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:ZVC JAPAN株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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