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Zoom AI Companionは世界を1つにつなぐ

トンプソン 私が最も関心を寄せている疑問の1つに、「AIは世界を平等にするのか? それとも不平等にするのか?」というものがあります。いくつもの理由により、AIは世界を不平等にするものであることが分かってきました。技術的に熟練した人が少なく、少数の企業にしか利益をもたらさないからです。しかし、Zoom AI Companionは真逆である可能性がある。Zoom AI Companionは、世界をより平等にするための方法の1つになると思いますか。

ニコラス・トンプソン氏

ニコラス・トンプソン(Nicholas Thompson)氏

The Atlantic CEO

『WIRED』の元編集長。CBSニュースの元コントリビューターであり、全米雑誌賞を受賞しWordPressに買収されたThe Atavist社の共同設立者でもある。以前はNewYorker.comの編集者、WIREDのシニアエディターを務めた。2021年には50kmレースで45歳以上のアメリカ記録を樹立。現在は、ランナーの心の動きに関する本の執筆と並行して、人々の会話を前向きで生産的なものにするSpeakEasy.aiを構築している。

ファン 確かに、いまのAIは非常に高価ですからね。AIの機能を提供している企業であれば、1人当たり月額50ドルもの高額な使用料を請求するところがほとんどでしょう。それでも、平凡なタスクをこなしたり、メモを取らせたりするためのアシスタントを連れ歩くよりは、まだ安いものですが、誰にでも支払えるものではありませんよね。ある大企業のCTOは、Zoomの有料ユーザーアカウントを利用している場合、Zoom AI Companionが無料だと知ったときに、「これなら組織全体に利益をもたらせる!」と大いに喜びました。

 もう1つ強調したいのは、世界では7000もの言語が使われており、誰もが英語を話せるわけではないということです。Zoom AI Companionが7000の言語に対応しているわけではありませんが、33の言語に対応するために最善を尽くしてきました。英語を話せない人や、英語をネイティブスピーカーほど理解できない人と会話をする場合、Zoom AI Companionがそのギャップを埋め、より良いコミュニケーションができるように非常な重要な役割を果たします。つまり、Zoom AI Companionはコストメリットがあるだけでなく、地球上すべての人々をつなぐことにも貢献できるのです

トンプソン それは魅力的ですね。私は英語を第2外国語として話すポルトガルのチームも雇うことができるでしょう。完璧にコラボレーションすることはできなくとも、Zoom AI Companionのおかげで確実により良いコラボレーションができるようになると思います。あなたは実際に、このような光景を目撃したことがありますか。

ファン もちろんです。私の個人的なエピソードをお話ししましょう。当時、学生だった私は、中国からスコットランドに旅していました。私は自分の英語力を高いと思っていましたが、エディンバラでスコットランド人教授の話を聞いたとき、何を言っているのかさっぱり分からなかったのです。ありがたいことにBBCが字幕を提供してくれていたので、徐々にスコットランド英語に順応していくことができました。この“字幕を付ける”という夢は、それから40年間、私を駆り立てました。

 それがいまでは、Zoomの一部になっているのです。Zoom AI Companionをオンにすると、字幕が表示され、議事録も作成できるようになりました。コミュニケーションにもがいていた当時の私も、今日ならもっとスムーズにコミュニケーションをとれるでしょう。

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Zoom AI Companionはアシスタントからコーチへ進化する?!

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:ZVC JAPAN株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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