ALL DIFFERENTは、同社が運営するラーニングイノベーション総合研究所において、社会人5~11年目の役職がついていない中堅社員「ミドルキャリア」の600人に対し、意識調査を行った。
成長の役に立ったのは「職場の雰囲気・文化」が最多
「自分の成長の役に立ったと感じる会社の良いところ」を聞いたところ、「職場の雰囲気・文化」(27.5%)が最多であった。次に、「先輩からのサポート」(19.5%)、「上司からのサポート」(18.3%)が続く。一方で、社内FA制度、社内公募制度、メンター制度、目標管理制度など、制度面の項目は低い結果となった。
6年目までは「表彰制度」も成長の役に立ったと感じている
次に、ミドルキャリアを前期(6年目まで)、中期(9年目まで)、後期(10年目以降)と3つに分類し、「自分の成長の役に立ったと感じる会社の良いところ」の回答結果に違いが見られるのかを調べた。
その結果、前期では「職場の雰囲気・文化」が21.8%と最も高く、次に「先輩からのサポート」(18.8%)、「表彰制度」(15.9%)と続いた。中期では、「職場の雰囲気・文化」が29.6%と高く、次に「上司からのサポート」(19.2%)、「先輩からのサポート」「配属先の仕事内容」(同率17.2%)と続く。後期では、「職場の雰囲気・文化」が30.0%で最多、次いで「先輩からのサポート」(22.0%)、「上司からのサポート」(21.6%)という結果となった。
前期・中期・後期を比較すると、各期間でトップとなった「職場の雰囲気・文化」は中期・後期に回答が増加し、前期よりも7ポイント以上高いことが分かる。また、「上司からのサポート」「配属先の仕事内容」は、年次が上がるにつれて割合が高くなるようだ。一方で、「表彰制度」は前期では15.9%と高い割合になったものの、中期・後期になると7ポイント以上減少する結果となった。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査対象者:社会人5年目~11年目以降の管理職未満の就労者
- 調査時期:2023年9月28日~29日
- 調査方法:調査会社によるインターネット調査
- サンプル数:600人(勤続5年目96人、勤続6年目74人、勤続7年目64人、勤続8年目79人、勤続9年目60人、勤続10年目63人、勤続11年目以降164人)
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