コクヨは、人材の多様性を活かして社員のクリエイティビティを引き出し、事業を担うリーダーを育成するために、育児・介護とキャリアの両立の支援制度を見直したと発表した。また、次世代の家族コミュニケーションをサポートするブランド「Hello! Family.」を活用した社内トライアルを開始し、育児世代の働き方の変化を検証するという。
従来の支援制度では、主に小学校就学前や低学年の子どもを持つ社員を支援の対象としていた。しかし、今回の改正では小学校高学年の子どもを持つ社員への支援も整え、この年齢層が直面する「小4の壁」と呼ばれる課題にも焦点を当てている。これにより、社員の多様性を活かし、クリエイティビティを発揮させると同時に、将来事業を担うリーダーの育成を図るとしている。
また、育児世代の働きやすさ向上と育児とキャリアの両立を後押しするため、4月から順次以下の制度改正およびトライアルを実施する。同トライアルでは、社内アンケートで実際に挙がった「子どもの留守番、長期休み時の過ごし方に不安がある」「外出・出張と育児の両立が難しい」「子どもの体調不良時の対応」といった育児との両立における課題の解決を目指しているという。
- オフィス内学童保育:小学校の長期休み時期に本社と品川オフィスにて学童保育スペースを開設。保育士同伴のもと、子どもが過ごせる場所を提供するだけでなく、オフィスツアーや工作など子どもたちが楽しめるアクティビティを提供
- ベビーシッター割引券の配布:社員にベビーシッター利用の割引券を配布し、外部の育児サービスの利用を支援(全国保育サービス協会に加盟するベビーシッター会社で利用可能)
- 「子の看護休暇」「介護休暇」の制度改正:育児や介護と仕事を両立する社員が安心して必要な休暇を取得できるよう休暇制度を見直す。子の看護休暇は小学校6年生修了までに対象年齢を拡大。介護休暇は取得要件を緩和し、歩行、排泄、食事、入浴などの日常生活に見守りが必要な家族を対象として、柔軟に取得できるようにする。また、両休暇を給与・賞与に影響のない休暇として取り扱う
- 「Hello! Family.」社内モニター:コクヨが展開するHello! Family.の社内モニターを実施。同ブランドの活用により働き方や家族とのコミュニケーションにどのような変化が起こるかを検証
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