パーソルファシリティマネジメントは、フリーアドレス下で働く20〜50代のオフィスワーカーを対象に「フリーアドレスの実態調査」を行った。
フリーアドレス導入企業の7割が、オフィス内に多様なエリアを備えている
フリーアドレス下で働くワーカーに、オフィス内に多様な用途のエリアがあるかどうかを調査したところ、約7割が「備わっている」と回答した。このことから、フリーアドレス導入とオフィス環境の構築は、セットで行う会社が多いことが読み取れると同社は述べている。
フリーアドレス導入時に、「説明を受けた」は7割
フリーアドレス導入時に、総務部や人事部など管轄部門から、導入の目的や背景についての説明があったかを調査した。その結果、「十分な説明があった」は28.3%、「簡単な説明があった」は45.5%と、割以上の人が何らかの説明があったと回答。一方、「特に説明はなかった」は14.5%であった。説明方法は、「社内イントラ/社内報」が55.9%と最も多く、次いで「説明会」が44.1%、「メール/社内チャットツール」が40.5%と続いた。
意識的に席を変えている人は約6割
フリーアドレスの利用状況について、仕事をする上で意識的に座る場所を変えているか質問したところ、「たまに変えている」が38.4%と最多となり、次いで「あまり変えてない」が24.1%となった。約6割が意識的に座る場所を変えており、約4割は席を固定化しがちであることが分かった。
席を変える人と変えない人の違いは、導入時の説明有無
「席を変えている」と回答した人のうち、「フリーアドレス導入時に説明があった」と回答した人ほど意識的に席を変えている傾向があることが明らかになった。フリーアドレスをうまく運用するためには、導入時にワーカーに向けた丁寧な説明をすることが重要であるといえる。
オフィス環境の充実度が高いほど、意識的に席を変える人が多い
「多様なエリアが備わっている」と回答した人ほど、意識的に「席を変えている」「たまに変えている」と回答する人が多いことが分かった。一方で、「多様なエリアは備わってない」人ほど、席の固定化率が高い傾向にある。オフィス内に多様なエリアが備わっている人は、備わっていない人と比べると、意識的に「席を変えている」が5倍以上多い結果となった。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 目的:フリーアドレス導入企業における「席の固定化」の原因をワーカー視点で探るため
- 対象エリア:東京、埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪
- 対象年齢:20~50代のオフィスワーカー
- 調査期間:2024/3/29~/4/2
- 有効回答数:448サンプル
- 調査方法:インターネット調査
- 調査機関:パーソルファシリティマネジメント
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