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1000社以上の「働きがい」を見てきたGPTW Japanメンバーが選ぶ企業3選 | #4

1000社以上の働きがいを見てきたGPTW Japanメンバーが選ぶ!「シニア」が活躍する企業3選


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 少子高齢化に伴い労働人口が減る中、定年を延長するなど、シニアの活躍に向けた取り組みが多くの企業で行われています。加えて、関連する法律や制度の改正も進められており、2025年4月から「65歳までの雇用確保」が完全に義務化されます。シニアの活躍は各企業でますます重要な課題になるでしょう。今回は、Great Place To Work Institute Japan(以下、GPTW Japan)が、シニア(管理職を除く55歳以上)の働きがいに優れた企業を表彰する「働きがいのある会社」シニアランキングにランクインし、かつ、あらゆる従業員の働きがいに優れた企業として「ベスト100」に選出されたことのある3社の取り組みを、GPTW Japan岩佐が紹介します。

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今回の担当

岩佐 真裕子

岩佐 真裕子(いわさ まゆこ)

Great Place To Work Institute Japan シニアコンサルタント

保険会社にて、営業・企画などを経て、Great Place To Work Institute Japanに参画。大手企業を中心に各社の調査実施のサポート、分析、経営層への提言や働きがい向上支援を行う。さらに、調査データの分析研究やグローバルでの調査プロジェクト対応などにも幅広く携わっている。

大和リース:シニアの仕事も成果を可視化して働きがいを向上

 まずは、2023年版のシニアランキング大規模部門にランクインした大和リースの事例です。大和リースは大和ハウスグループの1社です。大和ハウスグループは「儲かるからではなく、これからの人々が何を必要としているのかで事業を興しなさい」という考え方を大切にされており、大和リースもその精神を受け継ぎ、多くの自治体と取り組む地方創生などの仕事に取り組まれています。

 大和リースでは、人事部の中に「インクルージョン推進室」というセクションを設けており、「インクルージョン」を「全員活躍」と解釈し、徹底的に追及されています。また、「ダイバーシティ&インクルージョン」「全員活躍」に取り組む中での3大テーマは、1つ目は女性の活躍、2つ目はシニアの活躍、そして3つ目は障害者の活躍となっています。ここではシニアの活躍に関連した施策を紹介します。

 大和リースでは65歳定年制を導入しており、60歳でポストは後進に譲り(役職定年)、新たな役割を担う形をとっています。役職定年になった場合、実務から離れて久しいケースもあります。そのようなシニア層が助け合いながら能力を発揮できるよう「チーム制」を導入しています。シニアに限らず、職場には「育児や介護などで十分な時間が取れない人」や「経験の浅く先輩に支援してもらう必要がある若手」がいます。そのような人同士が「時間的」「能力的」にチームで「補完し合う」のが同社のチーム制です。

 また、チームとして仕事をしたときの成果を数字で可視化(受注計上)することも行われています。いままでは支援に回る(可視化できない)ことが多かったシニア層も、数字として自身の実績を見えるようにすることで、働きがいを高めることに取り組まれています。

 加えて、60歳前後を「アラ還」と呼び、「アラ還現役塾」を実施して、57歳から100歳までの人生をイメージしてもらう取り組みも行われています。年を重ねるにつれ、仕事量は減ることが一般的ですが、そのような中でも自身の長所を生かした働き方を考え、働きがいだけでなく生きがいを持てるよう社会とのつながりを意識できるようサポートをされています。

 シニア層だけでなく、まさに「全員活躍」を目指して取り組まれていること、従業員を人として大切にされていることが伝わってくる、すばらしい事例です。

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働きがいのある会社研究所(Great Place To Work Institute Japan)(ハタタラキガイノアルカイシャケンジュウジョ)

Great Place To Work Institute は、約150ヵ国で年間1万社以上の働きがい(エンゲージメント)を調査し、一定水準に達した企業を「働きがいのある会社」認定・ランキングとして各国の有力メディアで発表している世界的な調査機関です。30年間のデータに裏付けされた方法論を用いて評価...

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