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ピープルアナリティクス超入門!| 第2回

アクションにつながらない分析には価値がない! 課題解決に向かう分析デザインの全体像

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 前回は、ピープルアナリティクスとは何かについてお話ししました。ピープルアナリティクスは、人事データを分析し、人や組織の課題を解決する手法です。人事に限らず、働く私たち自身がデータと向き合うことで、働き方を自らアップデートしていくことができます。今回は、データとの向き合い方、特にデータ分析とは何かについてお話しします。この内容はビジネスにおけるデータ分析の重要な考え方ですので、業務で何らかの形でデータ分析に関わる方はぜひご一読ください。

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データ分析とは、アクションにつながるものであること

 データ分析と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。Excelなどの表計算ソフトを使って集計しグラフを作成することから、高度な統計学や機械学習を駆使して示唆を得ることまで、思い浮かべるものはさまざまでしょう。

 共通していえるのは、分析とは「物事や事象を細分化し要素に分けて、新しい情報を引き出すこと」です。ただし、ビジネスの場面ではこれだけでは不十分で、次の考え方が欠かせません。

 「アクションにつながらない分析には価値がない」

 事業会社などでビジネスに関わる分析を行うからには、事業であれ人事であれ、ビジネスアクション(=課題解決)につながらなければ意味がありません。

 データがたくさんあると、見ているだけで好奇心が刺激され、満足感が得られることがあります。ダッシュボードやBI(ビジネスインテリジェンス)ツールを触っているだけで、何かが分かったような気持ちになり、何時間も経ってしまう、という経験をした方もいるかもしれません。

 しかし、具体的なアクションを起こさなければ、ビジネスに価値をもたらすことはできません。データ分析を行う際には、「必ずアクションにつなげる」ということを念頭に置く必要があります。

分析のデザイン

 前回、「手元にあるデータだけから判断しない」ということを書きました。人事領域では人や組織に関するデータとして取得できるものは限られています。人事領域に限らず、事業領域の分析においても、目的の分析に必要なデータが手元にあるデータだけでは足りないことがよくあります。

 にもかかわらず、とりあえず目の前に集まっているデータだけで分析を行ってしまうケースがよく見られます。本来必要なデータが収集できていないため、高度な統計分析を駆使しても満足な結果が得られない可能性が高いです。

 そのため、まずは何が課題なのかを明確にし、それを解決するために必要な情報を洗い出すことが重要です。どのようなデータが必要なのか、どの指標を追うのか、結果に対してどのようなアクションを取りうるのか、といった分析のデザインを行わなければ、ビジネスにおける分析は成り立ちません。

 究極的には、この分析のデザインがうまくできていれば、高度な統計学や複雑な機械学習などを使わなくても、簡単な集計だけでビジネスインパクトのある分析が可能です。

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「分析のデザイン」の全体像

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この記事の著者

友部 博教(トモベ ヒロノリ)

東京大学大学院で博士号を取得後、東大、名古屋大、産総研などでコンピューターサイエンスの学術研究に取り組む。2011年、DeNAに入社し、アプリゲーム分析およびマーケティング分析などの部署を統括、その後ピープルアナリティクス施策を担当。メルカリの人事を経て、ビズリーチに入社。現在はビズリーチ Work...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://hrzine.jp/article/detail/5981 2024/08/29 08:00

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