SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

直近開催のイベントはこちら!

HRzine Day 2024 Summer

2024年7月25日(木)10:30~17:30

主要製品スペック一覧

人事業務の効率・確度・精度を高めるために欠かせないHRテクノロジー。その主な製品の機能を分野ごとに比較できる資料群です。製品検討の参考資料としてご活用ください。

eラーニング・LMS<br>主要製品スペック一覧 2024

eラーニング・LMS
主要製品スペック一覧 2024

その他のスペック一覧

人事労務管理システム<br>主要製品スペック一覧 2023

人事労務管理システム
主要製品スペック一覧 2023

タレントマネジメントシステム<br>主要製品スペック一覧 2023

タレントマネジメントシステム
主要製品スペック一覧 2023

1000社以上の「働きがい」を見てきたGPTW Japanメンバーが選ぶ企業3選 | #5

1000社以上の働きがいを見てきたGPTW Japanメンバーが選ぶ! 離職率を低下させた企業3選

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena

 Great Place To Work Institute(以下、GPTW)は世界約150ヵ国で年間1万社以上の働きがいを調査し、一定水準に達した企業を「働きがいのある会社」認定・ランキングとして発表している調査機関です。我々GPTW Japanは日本のランキング発表を担当しており、毎年2月ごろに最も働きがいのある会社としてベスト100企業を発表しています。その中から特に注目の企業をGPTW Japanメンバーが持ち回りで紹介していく本連載。今回は、理念や行動指針を示すだけではなく浸透させ、「離職率」を低下させた企業3社をGPTW Japan三輪が紹介します。なお、「働きがいのある会社」として認定された企業(2023年版調査)の離職率は平均10%を下回っており、一般企業と比較して低い水準となっています。

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena

今回の担当

三輪 慶氏

三輪 慶(みわ けい)氏

Great Place To Work Institute Japan

新卒で国内大手SIerに入社。2017年よりGPTW Japanに参画し、コンサルタント職として中小~大手まで幅広く顧客を担当。働きがいのある職場を目指す多くの企業の調査分析、経営層への提言と支援を入社以来一貫して行っている。

iYell:自社の理念・カルチャーを従業員の手で守っていく制度を導入

 まずは、2024年版のベスト100・中規模部門にランクインした「iYell(イエール)」の事例です。iYellは、金融機関と住宅事業者をつなぐ住宅ローンプラットフォームを運営しており、これまで7年連続でGPTWのランキングに選ばれています。

 「何をするかより誰とするか」という経営理念を大切にしており、社員全員がいっしょに幸せに過ごすことを企業の究極の目的として定めています。この社員ファーストの経営姿勢は、結果的に回り回って必ずお客様の幸せにもつながると信じています。

 この理念浸透のため、同社はさまざまな取り組みを行っています。

 「iYellists7」と呼ばれる文化幹部がおり、社員の代表として経営幹部との橋渡しを担っています。この文化幹部は毎年全社員投票によって選出され、ビジョンの達成や働きがい向上に向けて社員が実現したいことのサポートを主な役割としています。一般的に、組織づくりの責任は部長やCxOなど組織上の事業幹部が担いますが、それらとは別に文化に対する責任を担うポジションが存在している点は特徴的でしょう。

 文化幹部を通じて同社は「iYellのビジョンや価値観に共感した社員が最大限力を発揮できる居場所をつくる」ために経営目線・社員目線の両軸で活動を行っており、過度な事業推進のために文化を壊してしまうなど、経営が当初の考えと違った方向へ進まないようにしています。

 また文化幹部の存在によって、理念がいかに大切であり、文化は上層部が一方的につくっているものではなく、社員とともにつくり上げていくものであるというスタンスを伝えることができています。

 さらに「何をするかより誰とするか」という理念を守るため、採用には非常に気を遣っており、価値観のマッチを最重視しています。特に働く中で何をモチベーションとしているのかを丁寧に聞いています。たとえば、採用サイトには就職希望者に価値観を尋ねる設問が9問あり、すべての価値観が合致しないとエントリーができません。通常の採用では、100人の応募者の中から1人採用できるかどうか、という大変高い採用基準を置いています。

 そのため、採用の大きな役割を担っているのがリファラル採用であり、所属する社員が理念にあっているだと感じる仲間に声をかけてスカウトするケースが非常に多いといいます。実際、入社した割合の53%がリファラル採用によるものであり(2024年4月時点)、採用にかかる費用も抑えることができています。

 入社後には、さまざまな研修によって理念浸透を図っており、その理念を体現した人を毎月表彰しています。

 こうした取り組みの結果として、離職率は4%程度(2024年4月時点)と、業界平均と比較してとても低い数字になっています。離職するケースも起業など前向きなものであり、退職した後も現職社員同士とは交流が続くほど良好な関係を築けているとのことです。

※印刷用ページ表示機能はメンバーのみが利用可能です(登録無料)。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena
1000社以上の「働きがい」を見てきたGPTW Japanメンバーが選ぶ企業3選連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

働きがいのある会社研究所(Great Place To Work Institute Japan)(ハタタラキガイノアルカイシャケンジュウジョ)

Great Place To Work Institute は、約150ヵ国で年間1万社以上の働きがい(エンゲージメント)を調査し、一定水準に達した企業を「働きがいのある会社」認定・ランキングとして各国の有力メディアで発表している世界的な調査機関です。30年間のデータに裏付けされた方法論を用いて評価...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena
HRzine
https://hrzine.jp/article/detail/5989 2024/09/06 08:00

Special Contents

AD

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

HRzine Day(エイチアールジン・デイ)は、人が活き会社が成長する人事のWebマガジン「HRzine」が主催するイベントです。毎回、人事の重要課題を1つテーマに設定し、識者やエキスパードが持つ知見・経験を、参加者のみなさんと共有しています。

2024年7月25日(木)10:30~17:30

イベントカレンダーを見る

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング