マイナビは、26卒の全国の大学生・大学院生を対象に実施した「マイナビ 2026年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)」の結果を発表した。
8月のインターンシップ・仕事体験参加率は71.1%
26卒の8月単月のインターンシップ・仕事体験参加の割合は71.1%となり、前月よりも34.0ポイント増と大幅に増加した。
また、インターンシップ・仕事体験に初めて参加した時期を聞いたところ、8月が最多の44.9%だった。定義改正があり注目度が上がったことや、8月は学生が夏季休暇期間であるため、参加率が増えたと考えられる。
87.1%が「初任給」が本選考への応募に影響すると回答
就職活動が始まった後を想像して「初任給」の額が応募に影響するかを聞くと、「非常に影響する」が32.3%、「やや影響する」が54.8%と、合わせて87.1%が影響すると回答した。
また、最低限求める初任給の額は「20〜21万円未満」が18.2%で前年同様に最多だったが、前年比で6.2ポイント減少した。一方で、「22万円以上」を希望する割合が63.0%と前年よりも13.8%増えており、全体として最低限欲しいと思う初任給の額が年々上がっている。昨今の物価高など経済不安の影響で、学生が経済的に安定を得られると考える金額が徐々に上がっていると予測できる。
企業から求めるアプローチは「次回の開催情報や選考案内」
インターンシップ・仕事体験参加後にもらえるとうれしい企業からのアプローチを聞いたところ、「次回もしくは別のインターンシップ・仕事体験情報」が69.4%で最も多く、次いで「採用選考のスケジュール案内」が62.2%、「インターンシップ・仕事体験参加者限定の採用選考の案内」が61.2%と続いた。学生はプログラム終了後に次回のインターンシップ・仕事体験に関する情報や選考に関する情報が届くことを好意的に受け取っていることが分かった。
志望度が上がるキャリアパスは「チャレンジできる制度・環境」
企業から提示されると志望度が上がるキャリアパスについて聞いたところ、「社内公募などにより自分のやりたいことにチャレンジできる」が最も多く44.0%となった。終身雇用の継続が難しくなり、自分自身でキャリアを築く力が必要とされる中、学生自身もキャリアを柔軟に選択したいと考えており、組織の中で自分が得た経験やスキルに応じて、次のチャレンジや成長の機会が用意されている環境を希望していることがうかがえる。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査期間/2024年8月20日~31日
- 調査方法/マイナビ2026の会員に対するWenアンケート
- 調査対象/2026年3月卒業見込みの全国大学生、大学院生
- 調査機関/同社調べ
- 有効回答数/1905名(文系男子281名、文系女子797名、理系男子429名、理系女子398名)
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