ビズリーチが運営する「ビズリーチ WorkTech研究所」は、ビズリーチまたはHRMOSシリーズを利用する企業の経営層・人事担当者を対象に「企業における退職者状況に関する調査」を実施した。
「直近1年で退職者が増えた」と実感する企業が増加
直近1年で退職者が増えているかを質問したところ、「増えている」「どちらかといえば増えている」と58.8%が回答した。
企業規模別に見ると、従業員数が多い企業ほど「増えている」という回答の割合が高く、従業員数3000名以上の企業では73.3%となった。1社で勤め上げることが一般的で、退職者が少ない傾向にある大企業のほうが、より退職者の増加を実感していることが推測される。
また、増加している退職者層についても、企業規模によって差が見られた。従業員数200名未満の企業では、増加を感じる退職者層にばらつきがある一方で、従業員数3000名以上の大企業では、「入社5~10年目の新卒入社者」(63.6%)、「管理職・役職者」(18.2%)が、他の規模の企業に比べて多い傾向にある。
企業が問題視している退職者層は「中堅社員」
最も問題視している退職者層を聞いたところ、従業員数200名以上の規模の企業において「入社5〜10年の新卒入社者」が突出する結果となった。
退職の理由について、前問で「入社5~10年の新卒入社者」と回答した企業では、「従業員個人のキャリアの将来性」(59.3%)が最も多く、2位の「給与・賞与」(46.2%)に比べて10ポイント以上高い結果となった。これは、個人のキャリア自律が進む中、新卒入社の社員が一通りの経験を積み、30歳前後の中堅社員となった頃に新たなスキル・経験を求める傾向があることを示唆する結果だという。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査内容:退職者に関するアンケート
- 調査機関:ビズリーチ WorkTech研究所調べ
- 調査対象:ビズリーチまたはHRMOSシリーズを利用する企業の経営層、人事担当者
- 調査期間:2024年5月29日~6月7日
- 有効回答数:548
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