エフアンドエムネットが運営する「労務SEARCH」は、20代以上の男女を対象に「職場のストレスに関するアンケート調査」を行った。
9割以上の人が職場でストレスを感じている
職場でストレスを感じるかどうかを質問してみたところ、「ときどき感じる」が47.3%と最も多く、次に「頻繁に感じる」が30.0%、「たまに感じる」が18.3%と続き、合わせて9割以上の人が頻度に差はあるものの職場でストレスを感じていることが分かった。
また、この回答を年代別で見ると、20〜40代は「ときどき感じる」が最多となり、50代は「ときどき感じる」と「頻繁に感じる」が同率1位、60代以上は「たまに感じる」と「ときどき感じる」が同率1位となった。
職場ストレスの要因、1位は「上司との人間関係」
職場で最もストレスを感じる場面については、1位が「上司との人間関係」で19.7%、2位が「同僚や部下との人間関係」で15.3%、3位が「仕事量が多い」で15.0%という結果になった。
「給与が低い」「仕事内容が難しい・合わない」「仕事の責任が重い」といった回答も上位に挙がっており、職場におけるストレス要因は多岐にわたることが分かった。しかし、人間関係に関する回答が1位と2位に選ばれたことから、職場のストレスの多くは人間関係が起因すると考えられる。なお、男女別では次のような違いが見られた。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
1位 | 上司との人間関係 | 同僚や部下との人間関係 |
2位 | 仕事量が多い | 上司との人間関係 |
3位 | 同僚や部下との人間関係 | 仕事量が多い/給与が低い |
「職場のストレスで、仕事への影響を感じている」は8割以上
職場でのストレスは仕事への集中力やパフォーマンスに影響するかを質問したところ、「どちらかと言えば影響する」が54.4%、「とても影響する」が30.3%と、合計で8割以上が職場でのストレスがある程度仕事に影響を与えていると答えた。
職場におけるストレスは、転職につながる可能性が高い
さらに、職場のストレスによって転職を考えたことがあるか質問したところ、7割以上が「転職を検討したことがある」と回答した。この結果から、職場におけるストレスは、従業員の心身に悪影響を及ぼすだけでなく、企業にとって深刻な人材流出リスクにもつながることが明らかになった。
従業員のストレス対策を行っていない会社は半数以上
会社で従業員のストレス対策が行われているかを聞いたところ、「行われていない」が55.3%、「行われている」が26.0%、「分からない」が18.7%という結果になった。
最も実施されている職場のストレス対策は「ストレスチェックの実施」
前問で「会社で従業員のストレス対策が行われている」と回答した人に対し、その対策方法を聞いたところ、「ストレスチェックの実施」が64.1%で最多となった。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査対象:20代以上の働く男女300名
- 調査方法:インターネット調査
- 調査日:2024年9月24~25日
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