MS-Japanが運営する管理部門・士業の総合転職サービス「MS Career」は、「『仕事のメンタル不調』と『部下のメンタル不調のフォロー』に関する実態調査」を発表した。
「仕事が原因でメンタルを崩した経験がある」は4割
仕事が原因でメンタルを崩した経験に関する調査では、43.9%が「ある」、56.1%が「ない」と回答した。
また、仕事によるメンタル不調を感じる時期については、責任の増加や業務負荷の蓄積、キャリア上のプレッシャーなどを感じやすい「社会人16年目以降」が55.0%と最多で、次いで社会人生活のスタート段階にあたる「社会人1~3年目」が30.0%と続いた。
6割が「離職や働き方の変更」を経験
仕事が原因でのメンタル不調から、離職や働き方の変更をした経験について調査した結果、63.6%が「経験あり」と回答した。特に、「転職した」が32.9%と最も高い割合を示しており、メンタル不調をきっかけに現在の職場を離れるものの、新しい環境で再び働くことを望んでいる人が多いことがわかった。
メンタル不調の原因、1位は「職場での人間関係」
メンタル不調になった原因については、「職場での人間関係」が61.4%で最も多い結果となった。仕事の内容そのものよりも、職場内での対人関係の悩みが精神的負担の大きな要因となることがわかった。次いで、「ハラスメント」が47.1%、「長時間労働/業務過多」が45.7%と続いた。
4割が「“部下”がメンタル不調になった」経験あり
部下がメンタル不調になった経験に関する調査では、39.0%が「ある」、61.0%が「ない」と回答した。
部下がメンタル不調になった際に困った点として、「適切な声掛け・関わり方がわからない」が34.5%と最多となり、次いで「人員補填・業務のカバー」が33.3%、「適切なフォロー・業務管理がわからない」が31.0%と続いた。この結果から、メンタル不調の部下への具体的な対応方法についての不安が、大きな課題となっていることが明らかになった。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査方法:Webアンケート
- 調査対象:全国の男女
- 調査テーマ:「仕事のメンタル不調」と「部下のメンタル不調のフォロー」に関する実態調査
- 有効回答数:319人
- 調査実施日:2024年9月13日~19日
- 調査主体:MS-Japan
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