エミリスは、社会人の男女を対象に「上司との関わりに関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化した。
上司と合わないと感じた瞬間1位は「話を聞いてくれない」
上司と合わないと感じた瞬間を聞いたところ、1位は「話を聞いてくれない」(25.6%)となった。次いで、2位は「感情的になる」(23.0%)、3位は「指示に納得できない」(16.2%)、4位は「価値観が合わない」(11.2%)と続いた。
「話を聞こうとしない」「感情的」「価値観」など、人間性の部分で合わないと感じる人が多いと分かる。仕事の能力や進め方について挙げた人は、比較的少ない傾向となった。
困りごとは「仕事が進まない」
上司と合わないことによる困りごととして、最も多かった回答は「仕事が進まない」(29.8%)、僅差で「ストレスがたまる」(28.6%)が続いた。「仕事が進まずモヤモヤする」「ストレスで体調を崩した」というコメントもあり、仕事が進まないことでストレスがたまり、体調不良につながる人も多いと推測できるという。
仕事が進まない原因としては、「分からないことがあっても相談しにくい」「効率良く進められないので仕事が増える」「モチベーションが上がらず集中できない」といった事情がうかがえる。
対処法は「上司を避ける」が最多
上司と合わないと感じたときの対処法を聞いたところ、1位は「上司を避ける」(23.6%)となった。2位は「周囲に相談する」(20.0%)、3位は「考えすぎない」(15.6%)と続いた。「上司を避ける」「考えすぎない」「上司に合わせる」など、やり過ごそうとする人が多い結果になった。
上司と合わないことが理由で、8割が転職を考える
上司と合わないことが理由で転職を考えたことがある人は、8割を超えた。上司との相性の悪さが、退職や転職の原因になっていると分かる。
できるだけ避けようとしても、上司とは関わる機会が多いため、どうしてもストレスがたまるという。また、意見や提案を否定されることが続くと、モチベーションが下がってしまい「より自分の考えややる気を活かせる職場で働きたい」と感じる人も多いと考えられると同社は述べている。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査対象:働いている男女
- 調査期間:2024年10月8~20日
- 調査機関:同社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:500人(女性341人/男性159人)
- 回答者の年代:10代 0.4%/20代 20.6%/30代 40.0%/40代 25.6%/50代以上 13.4%
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