いまや一般語といえるほど広く使われるようになった「ブラック企業」という言葉。特に就職活動中の学生は敏感に反応するようです。もちろん、学生だけでなく、新入社員や若手社員にとっても切実な問題で、入社した会社が実はこんなにブラックだった、なんて情報を友人の間で交換しているようです。本稿では、そうした新入社員・若手社員の行動や心理を解き明かすとともに、彼ら・彼女らがSNSでこっそりブラック(隠れブラック企業)だという企業や組織の特徴をご紹介します。
隠れブラック企業とは
はじめまして。転職ウィルというサイトを運営している、転職エージェントのSeijiと申します。若手を中心としてキャリア支援を行っております。ご縁があって、今回「ブラック企業」について書かせていただくことになりました。
一般的にブラック企業というと、労働時間が長く、休みがほとんど取れず、給料も安い企業のことを思い浮かべるでしょう。
例えば、某居酒屋を運営している企業では、低賃金でかつ常軌を逸した長時間勤務で痛ましい事件も起こっていましたね。また、某大手広告代理店では、給料こそいいものの、異常な労働体質が問題となっています。ただし、このような企業はブラック企業だと言われていることを認識しているかもしれません。
このような誰の目から見てもおかしいと思うブラック企業とは別に、若手社員から「うちの会社はブラックだ……」と思われている企業もあります。いわゆるブラック企業とは異なり、法的なルールを破ったり、裁判沙汰になるような事件が起きたりする企業体質ではないけれども、若手社員の間には不満が充満している――そんな会社が該当します。
50代の社員にとっては何もおかしいところはない。しかし、20代の社員にとっては明らかにおかしい。こうした不満は表面化していないことが多いです。企業の上層部もそうした不満にはなかなか気づけません。
本記事では、こうした気づきにくいブラック企業を「隠れブラック企業」と呼び、どのような体質、組織だと隠れブラック企業になってしまうのかをご紹介します。
なお、本記事における若手/若者とは、日系大手であれば新卒1年目から入社10年目まで、ベンチャー企業や外資系企業であれば新卒1年目から入社6年目までを目安とします。若手の定義が異なるのは、昇進スピードに差があり組織における若手の位置づけが企業ごとに違うためです[1]。
隠れブラック企業の特徴
それでは、隠れブラック企業の特徴を詳しく見ていきましょう。
ブラック企業という言葉が普及した昨今では、1年目の社員から「ブラック企業」という単語が出てきます。具体的には以下の特徴を持つ企業がブラック企業と言われています。
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Seiji(セイジ)
外資系企業、人材系ベンチャー企業を経て、人材エージェントとして独立。転職初心者向けに転職のノウハウを解説した「転職ウィル」を運営中。意思を持った主体的な転職を支援している。
転職ウィル:http://tensyokuwill.com※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

