アカルクは、ジェンダー配慮に関する職場のガイドラインが作成できるキットをリリースした。

同サービスは、LGBTQ+をはじめとする職場のジェンダーに関する基本方針や各種規定、制度のあり方、運用や申請方法に関して、自社オリジナルのガイドラインが作成できるキットを提供するサービス。同ガイドラインキットは自社のDEI方針を明示し、社内規程については誰もが同じように利用できるように、既存規定や申請方法の見直しおよび社内指針を明示化させる。現状社内における「同性パートナーシップ制度」や「ファミリーシップ制度」がない場合や、「服装ガイドライン」などにおいても規定導入のサポートから、ジェンダー配慮の観点から改定を行うことが可能だという。
ガイドラインを作成することで、DEI推進の基盤となる方針や公平な制度策定ができるため、積極的なDEI推進の底上げや方針に迷うことなく人事、労務担当者が一律の対応を行えるとしている。また、ガイドラインを使った研修なども行うことで、より深い理解や運用もスムーズになるとのことだ。
サービスの特徴とガイドライン作成方法は次のとおり。
サービスの特徴
- オリジナルガイドラインの作成:自社ならではの規程や制度、申請フローの状況に合わせてガイドラインの作成が可能。情報が古くなった場合や、運用システムが変わった場合も状況に応じて柔軟なアップデート対応もできる
- 人事・労務の実務担当者の負担を軽減:部署異動や後任担当者も、同ガイドラインを見ればどのような対応や実務処理を行えばいいのか具体的に書かれているため、引き継ぎがスムーズになり業務効率が図れる
- 相談窓口や研修との連動:ガイドライン単体を作って終わりにせず、作ったガイドラインをしっかり活用できるように相談窓口との連携やガイドラインを使った研修、社内啓発用のハンドブック作成につなげることも可能
ガイドライン作成の流れ・活用方法
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ガイドライン作成前:どのようなガイドラインにしたいか、目的・内容・デザイン・ページ数・納品日をヒアリング
- 実際にどのようなキットがあるか見ながら検討できる
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ガイドライン作成Ⅰ:就業規則、採用時の提出書類、労務・福利厚生申請時の書類といった実際に現場で活用している書類を確認し、ガイドラインキットと照らし合わせながら記載したい内容、新たに設けたい制度などを決める
- 秘密保持契約を結んでから実施
- ガイドライン作成Ⅱ:「ガイドライン作成Ⅰ」の内容を踏まえてサンプル版を作成。担当者はサンプル内容をチェックし、過不足がないか確認する。修正がある場合は修正指示を行い、修正反映版を最終確認後に納品
- ガイドライン作成後:作成したガイドラインの社内公開や、従業員への告知方法を決定する。そのうえで、関係者に向けて社内イントラなどを活用して共有し、必要に応じてガイドラインをもとにした研修を実施していく
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