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HRzineニュース

約9割が満足と回答した働き方は「フルリモート」 通勤有無が満足度に影響—プロフェッショナルバンク調べ

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 プロフェッショナルバンクのHR研究所は、在宅勤務と出社勤務の両立が可能な業界で勤務しているビジネスパーソンを対象に、働き方や働きやすさに対する意識を調査した。

フルリモートの満足度が突出して高い傾向に

 現在の働き方に満足しているかを聞いたところ、フルリモート勤務者は「非常に満足」が51.0%で最も多く、次いで「やや満足」が39.4%、「やや不満」が8.2%、「非常に不満」が1.4%と続いた。

 完全出社勤務者は「やや満足」が48.2%で最多となり、次いで「やや不満」が25.1%、「非常に不満」が13.5%、「非常に満足」が13.2%と続いた。

 ハイブリッド型勤務者は「やや満足」が61.0%で過半数を超え、次いで「非常に満足」が23.7%、「やや不満」が12.3%、「非常に不満」が3.0%と続いた。

 「非常に満足」と「やや満足」を足した満足度で見ると、フルリモートが90.4%、ハイブリッド型が84.7%となり、この2つの働き方の満足度の高さがうかがえる。一方で、「非常に満足」はフルリモートは半数を超えるのに対し、ハイブリッド型は約2割にとどまり、フルリモートの働き方が最もビジネスパーソンからの支持が厚い傾向があると分かった。

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フルリモート勤務者の満足理由は「通勤がなくなること」

 フルリモート勤務者で、現在の働き方に「非常に満足」「やや満足」と回答した人を対象に、満足している理由を聞くと、「通勤による身体的・精神的疲労がない」が51.1%で最も多く、次いで「通勤に必要だった時間を有効活用できる」が40.8%、「通勤の諸費用を削減できる」が24.1%であった。

 上位3つは、いずれも通勤に関係する項目だった。フルリモート勤務によって、通勤による「疲労」と「拘束時間」と「出費」がなくなる点が最たるメリットであることが分かった。

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完全出社勤務者の満足理由は「業務のスムーズさ」

 完全出社勤務者で、現在の働き方に「非常に満足」「やや満足」と回答した人を対象に、満足している理由を聞いたところ、「オフィスの方が業務に集中できる」が46.3%で最多となり、「すぐに報告・連絡・相談ができる」が38.1%と、上位2つの項目が出社勤務の満足度としては目立った。

 次いで、「オフィスの設備や備品を利用できる」が27.5%、「ITインフラが整っている」が19.3%、「会社の雰囲気や文化を感じながら仕事ができる」が17.0%と続き、業務に関連する項目が上位を占めた。

 なお、「仕事の話以外に雑談ができてリフレッシュになる」は12.8%、「周囲に刺激されてモチベーションが上がる」は10.1%にとどまり、心理的な側面でのメリットは満足度に大きく影響していない傾向がうかがえる。

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ハイブリッド型勤務者の満足理由は「通勤がない日が存在するメリット」

 ハイブリッド型勤務者で、現在の働き方に「非常に満足」「やや満足」と回答した人を対象に、満足している理由を聞くと、「通勤による身体的・精神的疲労が軽減される」が61.7%が他の項目を圧倒してトップとなり、次いで「ワークライフバランスが調整しやすい」が40.8%、「業務内容に合わせてリモートor出社を選べる」が34.4%、「適度な距離感で人間関係が築ける」が30.6%と続いた。

 フルリモート勤務者と同様に、ハイブリッド勤務者も通勤頻度が少なくなることによるメリットを多く享受している様子が分かる。リモートでの勤務ができる日があることで、本来は通勤に充てていた時間で仕事ができたり、プライベートの時間に使ったり、睡眠時間を確保したり、総じてワークライフバランスの向上につながっていると考えられる。

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フルリモート勤務の不満は「外的要因による業務への支障」と「孤独感」

 フルリモート勤務者で、現在の働き方に「やや不満」「非常に不満」と回答した人を対象に、不満に感じる理由を聞いたところ、「外的要因(騒音・通信環境など)により業務が捗らない」「孤独感・疎外感がある」が同率20.6%となり、次いで「直接のコミュニケーションがとりにくい」が17.7%と続き、「トラブル対応や報告にタイムラグが生じる」「チームの一体感が薄れる」「電気代・ネット回線・PC周辺機器などの費用がかかる」の3つが14.7%で並んだ。

 フルリモート勤務に関する満足度は約9割と高いため、不満に感じている人限定の質問につき、少数かつ同数の回答が並ぶ結果となっている。

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完全出社勤務の不満も「通勤」に関する項目が上位を占める結果に

 完全出社勤務者で、現在の働き方に「やや不満」「非常に不満」と回答した人を対象に、不満に感じる理由を聞くと、「通勤による時間的拘束がある」が49.6%、「通勤による身体的・精神的疲労がある」が47.5%で、ほかの項目を圧倒して上位となった。

 次いで、「出社のための身支度が面倒」が25.6%、「ワークライフバランスが低下する」が19.7%、「通勤の諸費用がかかる」が14.6%、「支出が多くなりやすい(割高な昼食代・飲料代など)」が14.6%と続いた。

 フルリモート勤務者の満足ポイントと、出社勤務者の不満ポイントの上位2つが通勤に関する同じ項目である点、出社における「通勤の負担」が想像以上に重いことが明らかになった。

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ハイブリッド型勤務では、2拠点での就業にともなう特有の悩みが存在する

 ハイブリッド型勤務者で、現在の働き方に「やや不満」「非常に不満」と回答した人を対象に、不満に感じる理由を聞いたところ、「出社とリモートのバランスのとり方が難しい」が32.1%、「出社とリモートの切り替えが難しい」が30.4%で、上位2項目が3割を超えた。

 次いで、「出社とリモートで異なるストレスを感じて精神的に安定しない」が25.0%、「自宅とオフィスの両方に仕事環境を整える費用がかかる」が19.6%、「トラブル対応や報告にタイムラグが生じる」が17.9%と続いた。

 オフィスと自宅、異なる2つの場所で就業する点、業務面においても、心理面においても、スムーズにいかない事象が起こりやすく、それが不満につながる傾向が見られた。

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理想の働き方は「リモート比率の高いハイブリッド型」が人気

 自身の業務パフォーマンスが最大限に発揮できる理想の働き方を質問した。

 フルリモート勤務者で最も多い回答は「フルリモート」が47.3%で、次いで「ハイブリッド型」が40.5%、「完全出社」が12.2%と続いた。

 完全出社勤務者で最多の回答は「ハイブリッド型」が48.2%で、次いで「完全出社」が43.9%、「フルリモート」が7.9%と続いた。

 ハイブリッド型勤務者で最も多い回答は「ハイブリッド型」が79.6%で、次いで「フルリモート」が13.1%、「完全出社」が7.3%と続いた。

 概ね、現在の働き方が理想に近いという結果になっている。加えて、ハイブリッド型の勤務形態の中でも、リモート比率を高めた運用が理想であると分かった。

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 なお、調査の概要は次のとおり。

  • 調査名称:「在宅勤務」と「出社勤務」の働き方のホンネに関する意識調査
  • 調査期間:2025年4月11~17日
  • 調査方法:リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「PRIZMA」によるインターネット調査
  • 調査人数:1075人(フルリモート勤務:353人、完全出社勤務:355人、ハイブリッド勤務:367人)
  • 調査対象:在宅勤務と出社勤務の両立が可能な業界で勤務しているビジネスパーソン
  • 対象業界:IT・情報通信、不動産、金融・保険、マスコミ・広告、コンサルティング、クリエイティブ・デザイン、開発、EC事業、そのほか
  • 調査元:プロフェッショナルバンク

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HRzine編集部(エイチアールジンヘンシュウブ)

労務管理から戦略人事、日常業務からキャリアパス、HRテクノロジーまで、人事部や人事に関わる皆様に役立つ記事(ノウハウ、事例など)やニュースを提供しています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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