mentoは、AI時代の管理職を支援する「mento マネジメントAI」を2026年1月より提供開始すると発表した。
mento マネジメントAIでは、「AIが部下の本音を引き出し、上司がパーパスを描く」役割分担を実現し、チームの問い・内省・対話を支援。第1弾として、独自のAIコーチによるメンバー向けのセルフマネジメントと、管理職への状況の可視化を行える仕組みを提供する。
これにより、メンバーはAIを使うことで日々の内省や目標の言語化ができ、より自律的に動けるようになる。また、そこで得られた情報をAIが解釈し、アクションが必要な箇所を適切にまとめて管理職にレポーティング。管理職はAIを壁打ちパートナーにしながら、チームメンバーのコンディションを高解像度で理解し、より効果的にチームマネジメントが行えるようになる。

HRzineでは、同社 CEOの木村憲仁氏による事前のブリーフィングが実現。mento マネジメントAIのリリースについて次のように語った。
「コーチングを通じてこれまでにたくさんのマネージャーにお会いしてきて、1人ひとりの悩みやありたい姿への行動を後押ししてきた我々は、あるもどかしさを常に感じていました。それは、マネジメントはけっして1人ではできないということ。人材開発的なアプローチだけでは、メンバーや組織の課題解決は難しいところがあると感じていました。今後、管理職へのコーチングはますます重要になる一方で、メンバーやチームも同時に変わっていくことが、組織変革の鍵を握ると感じています。
また、AI時代のマネージャーは、知識や経験を教える役割ではなく、メンバー1人ひとりのポテンシャルを120%引き出すための支援を行う役割へと変わっていくでしょう。そこを、我々はサポートしていきたい。
当社では、『この国の総労働熱量をあげる』をサービスビジョンに掲げています。AIの力を活かしきって、組織におけるマストハブな存在となり、日本の働き方を変えるプラットフォームになることを目指します」(木村氏)

なお、mento マネジメントAIの詳細は次のとおり。
メンバー向け:AIコーチングによる内省支援・上司への報告
- 週に1回15分、AIと話すだけで頭の中を整理整頓できる
- 7万時間のコーチング提供実績に裏付けされた対話ノウハウを、AIコーチに凝縮。短時間で頭の中が整理され、次の行動が明確になる。小さな成功や課題も自然に言語化されるため、自分の成長を実感しやすくなる。
- AIコーチがカレンダーから予定を自動で把握。業務状況に根ざした具体的なアドバイスも
- メンバーや上司の会議や面談の予定をAIが自動で把握。状況に応じて、アドバイスを届ける。たとえば、「上司の◯◯さんが時間に余裕ありそうだから相談してみては?」「来週の評価面談に向けて振り返りを整理しよう」といった具体的なサジェストで、迷わず行動に移せる。
- 忙しい上司にも分かりやすく状況報告できる
- AIとの会話は自動で要約され、自分の記録として残せる。かんたんに編集して上司への状況報告にも転用できるため、報告のために過剰に時間をかける必要はない。報告の手間も、頭の中を整理する負担も減り、忙しい日々の中でも自然に情報共有できる。
管理職向け:チームコンディションの把握とマネジメントAIによる行動支援
- チームの状況をAIが可視化し、今、誰をフォローすべきかが分かる
- メンバーの日々の報告はすべてAIが自動で整理し、データとして蓄積。誰が順調で、誰にフォローが必要かをレポートで直感的に把握できる。情報収集や整理に余計な時間を割かずに済み、管理職は本来注力すべきマネジメントに集中できる。
- 忙しい毎日でもメンバーの本音やちょっとした変化を見落とさない
- 忙しい管理職は日々の中で、メンバーの小さな変化や本音をどうしても見落としがちな一方で、それが大きな問題につながるのは避けたいもの。マネジメントAIが対話やログを分析し、変化のサインを知らせてくれるため、大事なシグナルを確実にキャッチできる。
- マネジメントAIが先手先手の行動を支援
- 作成したレポートを起点に、次に取るべきアクションを先回りして具体的に提示する。管理職は迷わず本当に必要な行動に集中でき、チーム全体の動きがかみ合い、組織の成果へと直結する。
【関連記事】
・東京都日野市がタレントマネジメントシステム「カオナビ」を導入—カオナビ
・声から適性やストレス指数を解析 音声診断ツール「5VOICE.」を提供—ライフスタイルマネジメント
・フィードバック文化の醸成が自社の成長に「影響がある」と考えるマネジメント層は約65%—シーベース調べ