ジェイックは、同社の就職支援サービスを利用して正社員就職した20~29歳の人を対象に実施した、「“上司の熱意”が仕事のモチベーションに与える影響」に関するアンケート調査の結果を発表した。
上司に仕事への熱意が感じられない場合、過半数が「自身の仕事の意欲が下がる」と回答
職場の上司に仕事への熱意が感じられない場合、自身の仕事の意欲は下がるか質問したところ、「とても下がる」が16.1%、「やや下がる」が42.4%、「あまり下がらない」が33.9%、「まったく下がらない」が7.6%となった。
「とても下がる」と「やや下がる」を合わせ、半数以上が「意欲が下がる」と回答している。若手社員のモチベーションを維持向上させるうえで、身近な存在である上司の仕事に対する姿勢が影響していることが見受けられた。
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仕事への意欲を下げる上司の行動、1位「指示が雑で、部下の育成に意欲が見られない」
仕事への意欲が「とても下がる」「やや下がる」と回答した人に、上司のどのような行動が自身の仕事への意欲を下げるか聞くと、「指示が雑で、部下の育成に意欲が見られない」が73.9%、「チームや部下の意見に耳を傾けない」が56.5%、「仕事への責任感が感じられない」が55.1%、「会社や仕事に対する不満や否定的な言動が多い」が42.0%、「部下や同僚と必要最低限の会話しかしない」が37.7%、「新しい技術やツールを取り入れようとしない」が31.9%、「最低限の仕事しかせず、新しい業務や改善策に取り組まない」が30.4%と続いた。
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自由記述のコメントでは次の回答が寄せられた。
- 会話のほとんどが生返事で返される
- 仕事を部下に押しつける
- 仕事中に定期的に私用の携帯を確認している
- 上司からいまだにまともな業務研修を受けたことがない
職場に仕事への熱意が感じられない上司がいることの影響、「業務効率が低下する」が最多
職場に仕事への熱意が感じられない上司がいることで、どのような影響があると思うか聞いたところ、「業務効率が低下する」が68.1%、「職場の雰囲気が悪くなる」が66.7%、「チームワークが悪化する」「自身の仕事へのモチベーションが下がる」がそれぞれ62.3%、「部下の会社への不信感が増す」が53.6%、「会社の評価制度への不信感が高まる」が49.3%、「部下が退職を検討しはじめる」が43.5%、「自身のキャリアアップに不安を感じる」が40.6%と続いた。
上司個人の問題が、チーム全体の生産性やエンゲージメントの低下にまで波及することを、若手社員が懸念している様子が明らかになった。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査名称:「“上司の熱意”が仕事へのモチベーションに与える影響」に関するアンケート調査
- 調査対象:同社の就職支援サービスを利用して正社員就職した20~29歳の人
- 調査機関:同社調査
- 調査方法:Webアンケート
- 調査期間:2025年5月13日~8月8日
- 回答者数:118名
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