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老舗コーチング企業の社長が教える 人事が直面する頻出課題の解決アプローチ | #2

どうすれば社員がキャリアに夢を持てるようになるのか? 人事にできることは何か?

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 社員の働きがいを支えるものの1つに、キャリアに対する夢があります。しかしいま、それを持ちづらくなっているといいます。働きがいそしてキャリアに対する夢は、各社員の成長やパフォーマンスに直結する大きな問題です。人事はこの問題にどう関わればよいのでしょうか。今回はこの問題を引き起こしている原因から、人事としての対応方法までを解説します。

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社員がキャリアに夢を持てなくなった理由

 近年、多くの企業で「社員が将来のキャリアにワクワクできなくなっている」という声を耳にします。その背景には、かつては用意されていた「キャリアのレール」が、今や存在しなくなったという現実があります。

 そのうえ、「仕事が忙しすぎる」「希望を出してもどうせ通らない」「会社が自分に何を求めているのかよく分からない」などを理由に社員がキャリアについて考える時間、動機がどんどん減っているのです。

 社員がキャリアに夢を持てなくなった理由を整理すると、次のような原因が考えられます。

社会・経済の変化

将来の不透明性
グローバル化(国境を越えた競争の激化)や技術革新、産業構造の急速な変化により、業績や雇用の安定が揺らいでいます。事業再編やM&A(企業の合併・買収)が相次ぎ、「今ある職場や仕事が将来も存在するのか分からない」という不安が広がっています。
従来モデルの限界
かつては終身雇用や年功序列(勤続年数に応じて昇進・昇給する仕組み)が「安心」を支えていました。しかし現在はそうした仕組みが機能しづらく、代わりとなる明確な新モデルも提示されていません。そのため、社員は「何を目指せばいいのか」が見えず、不安を抱えています。

社内の要因

日常業務に追われ、キャリアを考える余裕がない
短期的な成果の追求や人員不足により、社員は目の前の仕事で手一杯です。キャリアを考えることは、アイゼンハワーマトリックス(仕事を「重要度」と「緊急度」で分ける整理法)でいえば「重要だが緊急ではない領域」に属します。しかし実際には、緊急度の高い仕事に押し流され、この領域に十分な時間を割けません。本来ここに投資できれば将来の成長につながるのに、後回しにされやすいのが現状です。
上司・組織からの期待が見えにくい
「自分は何を期待されているのか」「どの基準で評価されているのか」が分からなければ、キャリアの方向性を描くことはできません。評価制度や人事方針があいまいでは、努力がどこにつながるのか不透明になり、意欲を奪います。
希望が通らない経験の積み重ね
異動や新しい挑戦を希望しても、リソース不足や会社事情で却下されることがあります。それが続くと「どうせ言っても変わらない」と諦めにつながり、夢を持つ気持ち自体が弱まります。
リスクを避ける文化
失敗が許されにくい職場では、新しい挑戦よりも現状維持を選ぶのが合理的に見えてしまいます。その結果、社員は「夢を語るより安全策を取る」傾向を強め、キャリアへの期待感を失います。

次のページ
人事が「社員」と「会社」に対してすべきこと

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老舗コーチング企業の社長が教える 人事が直面する頻出課題の解決アプローチ連載記事一覧
この記事の著者

平田 淳二(ヒラタ ジュンジ)

株式会社ウエイクアップ 代表取締役社長 CEO。明治大学法学部卒業。国際会計事務所KPMGにてメーカー、独立行政法人、病院等に対してコンプライアンス等のコンサルティングに従事。 2009年よりCTI JAPANのトレーナーとしてコーチの育成を行い、2010年よりCTI JAPANのマネジメントチームとして主にマーケティング活動を担当。2021年10月より現職。著書『マンガでやさしくわかるコーチング』(日本能率協会マネ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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