トラスコ中山は、富士通の事業モデル「Uvance」のデータ活用から業務実行までを一体化したオールインワンオペレーションプラットフォーム「Fujitsu Data Intelligence PaaS」を活用し、同社の人事異動における意思決定の高速化に取り組んだと発表した。
AIと数理最適化モデルを活用し、トラスコ中山の多様な人事制度と人事担当者の判断軸を反映した人事異動案を提案するアプリケーションを約4ヵ月で構築し、2026年4月の人事異動から活用を開始している。アプリケーションの名称はAI人事異動「お善立て」だという。
お善立ての特徴は次のとおり。
- 社内に点在する複数のシステムを集約し、情報を一元管理
- トラスコ中山の社内に点在する複数のシステムやExcelなどで管理された人事データをFujitsu Data Intelligence PaaS上に集約し、一元管理する。これにより、人事異動案の検討に必要な情報を網羅的に活用できるようになり、多角的な検討を可能にする。
- 数理最適化モデルを活用し、人事異動案を作成
- トラスコ中山では、1回の人事異動でおよそ100人規模の配置を検討することもあり、その組み合わせは10の158乗通りにも及ぶ。お善立てでは、所属年数やスキルなど複数の項目の定量的な判断軸を入力条件として、富士通が独自に構築した数理最適化モデルを用い、膨大な組み合わせの中から、各種条件を満たす配置案を導き出す。これにより、人事異動案作成にかかる工数を約98%削減した。
- AIを活用した対話型の判断支援
- トラスコ中山の人事情報に加え、人事異動において人事担当者が日常的に重視してきた判断の観点を整理し、人事異動案作成時に担当者が参考として活用できるAIチャット機能を構築した。同機能の活用により、人事担当者は、数理最適化モデルで作成された人事異動案に対して網羅的な視点で考慮ができているか、対話を通じて確認することが可能となる。これにより、人事担当者は定量データだけでは十分に配慮しきれない従業員のキャリア志向や配置による影響などについて、AIとの対話を通じて得られる示唆を参考にしながら、最終的な人事異動に関する判断を行う。
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