パーソルキャリアは、同社が運営する転職サービス「doda」にて、「転職市場予測2026下半期」を公開した。
2026年下半期の転職市場予測:慢性的な労働力不足を背景に活況を維持。一方で、企業の採用は「人数」から「早期活躍できる人材」重視へ
2026年下半期の転職市場全体における求人は、今回取り上げた15分野(7業種、8職種)のうち、12分野で「増加」「好調を維持」と予測される。
少子高齢化や産業構造の変化、働き方の多様化などを背景とした慢性的な労働力不足により、引き続き高い水準で推移すると見込まれる。一方で、コロナ禍以降に見られた採用枠の拡大は一段落し、企業の採用は「人数を確保する」段階から、「入社後早期に活躍できる人材を重視する」段階へと移行しつつある。
- 求人増加(7分野):IT・通信、金融、経理、人事、法務、企画・マーケティング、販売・サービス
- 好調を維持(5分野):不動産・建設、電気・機械、メディカル、営業、化学・素材
- 横ばい(2分野):クリエイティブ、食品
- 減少(1分野):事務・アシスタント
賃上げや現職を上回る年収提示による人材確保の動き、定着のための取り組みが進む
物価高が続く中、生活に余裕を持ちたいという理由から、年収アップを目的に転職を検討する人が増えており、2026年下半期もこの傾向は継続する見込みだ。企業側でも、人材獲得競争の激化により、賃上げや現職を上回る年収提示によって人材を確保しようとする動きが見られる。
一方で、採用した人材の定着も企業にとって重要な経営課題だ。社員満足度の向上に加えて、入社後のミスマッチを防ぐため、選考段階から働き方や役割についてていねいにすり合わせる動きも広がっている。転職希望者にとっても、自身の希望条件を率直に確認できる機会が増えている。
AI活用の浸透により、業務改善や成果創出につなげられる人材ニーズが増加
企業では、生成AIをはじめとしたテクノロジーを実務に取り入れる動きが進んでいる。2026年2月に「doda」が実施した調査では、AIツールを導入・活用している従業員数501名以上の企業においては、AI導入・活用が進んだことで中途採用において求める人材像が「大きく変わった」「一部変わった」と回答した企業が合わせて7割超にのぼった。今後は、AIを使えるだけではなく、業務において具体的な生産性向上や成果創出につながるAI活用ができる人材への評価が高まると考えられる。
生成AIやテクノロジーの進化は、業務効率化にとどまらず、個人の行動や企業課題そのものに変化をもたらしている。それに伴い、転職市場で求められるスキルも短いスパンで更新されていくと考えられる。個人は市場で求められるスキルや経験を意識して、定期的に棚卸しやアップデートしていくことが、自分らしいキャリアの実現につながるのではないだろうかと同社は述べている。
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