ビズリーチは、同社が運営する定着・活躍支援サービス「Onboard AI(オンボードAI)」で、営業職の育成に特化した新機能「トーク分析」と「ACEスコアリング」を提供開始した。「トーク分析」は商談を分析する機能、「ACEスコアリング」は営業としての総合的な能力をスコア化する機能。両機能が連動し、商談分析から能力評価、改善行動までを一気通貫で支援する。

両機能は、同社独自の育成フレームワーク「ACEモデル」を土台にしている。ACEモデルはオンボーディングで獲得すべき能力を、技術学習(Ability)、文化適応(Culture)、役割理解(Expectation)の3要素で整理したもので、立教大学経営学部准教授の田中聡氏が監修した。
開発の背景には、営業人材の採用ニーズの高さと育成の属人化がある。厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年6月分)」によると、営業職業従事者の有効求人倍率は2.17倍で、全職業の1.13倍を上回る。一方、入社後のオンボーディングは、現場マネージャーの属人的な指導に依存するケースも少なくないという。
新機能で実現する主な内容は以下の4点。
1)「あるべき姿(理想像)」の設定:グループや役割(職種・グレードなど)ごとに設定。ハイパフォーマーの商談や既存の評価基準などを素材に、AIがACEモデルの観点から基準を作成
2)「トーク分析」による課題の可視化:ハイパフォーマーの商談から成功要素を抽出・構造化し、評価基準としてメンバーの商談を分析。「何ができていなかったか」を、具体的な発話箇所を根拠に可視化する。今後はZoom、Google Meetなど外部ツールとの連携を予定
3)「ACEスコアリング」による学習の提示:「トーク分析」とOnboard AI上での学習結果をもとに、個人の能力をACEモデルにひも付けてスコア化。目標とするスキルレベルとのギャップを明確にし、「次に何を学ぶべきか」を提示
4)AIによるトレーニングの自動生成:不足しているスキルを補うロールプレイングによるトレーニングをAIが自動生成。成長の確認までを1つのサイクルとして実行
これらにより同社は、マネージャーが商談への同席や個別の振り返りにかけていた工数を削減できるとしている。将来的には、評価スコアと商談や売上といった成果データをひも付け、人材育成における投資対効果の可視化を目指す。
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