サイバーエージェントは、ITエンジニア向け評価制度「JBキャリアプログラム」を2019年の策定以来、初めて全面的に刷新し、AI時代における新たなITエンジニア職種として「ビジネスリードエンジニア」を設置。併せて、育成および採用などを担う専門組織「Business Bridge室」を設立した。
刷新の背景には、同社がエンジニアとAIが協働する「AIドリブン」な開発組織への進化を掲げ、2028年までに全社の開発プロセスを完全自動化する目標を掲げていることがある。
その実現に向け、生成AIや開発AIエージェントを導入してきた同社の開発生産性は着実に向上。ITエンジニアの役割も、従来の実装作業だけでなく、事業やプロダクトの現場に深く入り込み、課題発見や要件定義の段階から関与する方向へと広がりつつある。
その結果、ITエンジニアに求められることは「何を作るか」だけでなく、「技術を通じてどのような変化や事業インパクトを生み出せたか」へと拡大。AIを活用して課題を発見・定義し、技術を事業成果へと結び付ける力が、これまで以上に重要になると同社では考えている。
今回のJBキャリアプログラム刷新では、事業インパクトを重視する評価体系へと移行し、エンジニアの貢献をより明確に事業成果へと結び付ける。また、その役割を担う新たな職種として、ビジネスリードエンジニア(以下、BLE)を定義した。
BLEは、総合的な技術力を基盤に、事業やプロダクト現場に深く入り込んで課題発見・要件定義・設計・実装・運用までを一気通貫で担い、ビジネスインパクトを生み出す職種。上流工程にも主体的に関わり、「何をつくるべきか」「どの課題を解決すべきか」からプロジェクトに携わる。また、複数分野の技術知見を持ち、事業理解や課題設定力、意思決定力を発揮しつつ、AIを活用してビジネス成果創出まで責任を持つ。
新評価制度では、BLEを技術とビジネスの双方を担う役割と位置付けたうえで、エンジニア職種である「エキスパートエンジニア」「テックリードエンジニア」およびBLEと、マネジメント職種である「エンジニアリングマネージャー」の計4つでITエンジニアのキャリアラダーを再構成。個々の専門性や志向に応じたキャリア形成を支援する。
また、BLEを制度上の定義にとどめず、継続的な事業成果やITエンジニアのキャリア形成に結び付けるため専門組織「Business Bridge室」を新設。BLEの育成や採用、新たな人材が早期に事業課題に参画できる体制整備などを進め、各事業の成果創出支援を行う。
なお、2028年卒の新卒採用からはBLE専用採用枠を設ける予定という。
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