若年層の応募はここ3年で約7倍に増加
――御社のサービスについて教えてくださいますか。
レバテックは、ITエンジニアとクリエイターに特化したエージェントです。主にフリーランスと正社員(新卒も含む)を対象に、ライフステージに合わせて転職やキャリア全般のお手伝いをさせていただいています。フリーランスの支援は業界最大規模です。採用側となる求人企業は多様化しており、IT企業だけではなくメーカーやベンチャーまで広がっています。
――西澤さんはどんなことを担当しておられますか。
レバテックキャリアでは、転職希望者の相談を受けるキャリアアドバイザー、エンジニアやクリエーターを求める企業人事に対応するリクルーティングアドバイザーに分かれています。私は前者のキャリアアドバイザーチームのマネジメントを担当しています。
――エンジニアの採用市況はどうでしょう?
ここ数年を見ると、求職者は登録数が増えてきているだけではなく、層が厚くなりバラエティに富むようになってきています。求人を出したい企業の問い合わせも増えてきています。一般に言われているように、現在は明確な「売り手市場」です。採用側は従来の「待ち」ではなく、攻めの姿勢で、現場も絡めながら積極的に採用活動していく必要があります。
――求職側で、最近の変化にはどのようなものがありますか。
25歳までの若年層からの応募が増えています。大卒なら入社して3年程度、専門学校卒だともう少し社会人経験が長い方々で、レバテックでは若年層の方の登録が、ここ3年で約7倍増えています。
近年では転職のためのチャネルが増えてきており、SNSから転職につながるケースもありました。また、プログラミングをオンラインで学べるサイトやスクールなど、未経験でもキャリアチェンジを可能とするサービスが増えてきています。こうした外部環境の後押しもあると思います。
――キャリアチェンジしてエンジニアを目指す人の動機には何があるのでしょう?
「手に職を」の方もいれば、仕事を通じてITの進化を実感した、エンジニアと仕事をして「自分もエンジニアになりたい」と思った方もいます。また、最初の就職ではエンジニアに就けなかった人が「やはりエンジニアになりたい」とチャレンジするケースもあります。
―― 最近だとAIブームも注目が高まる後押しになっているのでしょうか。
登録時のヒアリングでは、「マシンラーニング」や「AI」というキーワードに関心をお持ちの方が増えています。最新技術を駆使してインパクトのあるサービスに携われる可能性や、今後も発展が見込まれる領域のため大幅な年収アップが想定されるなど、注目度は高いです。キャリアチェンジを目指し、スクールに通われている方もいらっしゃいます。