「2019年新入社員意識調査」は、同社が開催した新入社員導入研修「8つの基本行動」を3月~4月に受講した人を対象に実施しており、1178名から有効回答を得ている。
リクルートマネジメントソリューションでは、この調査から分かったこととして、次の4つを挙げている。
-
「働いていく上で大切にしたいこと」の調査では、昨年まで不動の1位だった「社会人としてのルール・マナーを身につけること」に代わり、「仕事に必要なスキルや知識を身につけること」が首位に。仕事の成果に直接つながるものを身につけることをより強く志向するようになっている。
-
「仕事についていくこと」や「やりたい仕事ができるか」への関心は高く、「やりたい仕事ができるか」については調査開始以来じわじわと上昇し続け、過去最高値を記録。一方で、仕事を通じた成長欲求は下がってきている。
-
職場には、「鍛えあう」ことよりも、「個性を尊重しながらの助けあい」をより強く求めるようになっている。
-
上司には、メンバー一人ひとりの声や、良い点をしっかりキャッチし個別指導できる“高感度センサー”を期待している。
これらの点から同社では、「今年の新入社員は、知識やスキルへの関心が強く、また、個性が尊重される職場を求める傾向が年々強まっていることが分かった。そのような新入社員に対し、上司や先輩は、傾聴・丁寧な指導など “高感度センサー”を持って関わることがポイントとなりそう」だと分析する。
また、本件のプレスリリースでは、同社の研究員による「新入社員の特徴を踏まえた、育成のポイント」として、受け入れ側の育成ポイントを添えて、次のような点も解説している。
-
1つ1つの業務の“意味”をきちんと伝え、なぜそうすると効率が良いのかを理解してもらう
-
“高感度センサー”を持ち、一人ひとりの声や行動を承認する
-
「マナー」「交渉力」についても、意味を説明しながら実践機会を
-
やりたい仕事がすぐにできなくても、中長期キャリアデザインに役立つことを伝える