リモートワークを基本に、週1回は対面でコミュニケーション
――まず現在の社員構成を聞かせてください。
岩崎由夏氏(以下、岩崎):今はフルタイム3名、副業メンバー11名、学生インターン3名の合計17名です。平均年齢は28~29歳。私たちの副業メンバーに対する位置付けは、いわば「強い会社の強い人たちを借りている」というイメージですね。みんな非常に優秀なので、本当のところは、いつかフルタイムの社員になってほしい。そういう意味では将来のフルタイムメンバー候補に、お試しで働いてもらうという意味合いもあります。
現在もっとも多い参加の経路はリファラルです。ここにいる佐藤さんも、共同創業者エンジニアの趣味コミュニティの友人というつてで来てくれました。
――副業の方のワークスタイルはどんな感じですか。
岩崎:基本はリモートワークですが、全員参加の定例会が毎週土曜日にあります。つまり、週1回はみんなが顔を合わせるわけですが、実は副業メンバー同士が顔を合わせることがとても大事です。というのも、副業メンバー同士でチームを組んで仕事をすることも多いので、日頃からお互い意見が率直に言い合えるくらいの関係になっておく必要があるからです。
この「顔合わせ」も、いろいろなスタイルを試してきました。他社の例も研究しました。ただ、お酒好きが多く、何となく一緒に飲んだり話したりしているうちにお互いの理解が深まり、副業・本業に関係なく、各人が自分の務めを果たすチームが自然とできあがっていました。
――そもそも、なぜYOUTRUSTでは副業の方に仕事を手伝ってもらうようになったのでしょう?
岩崎:私たちの規模や成長の段階で、いきなり正規雇用という形を取るのが怖かったということがあります。正規雇用となればそれなりにコストがかかりますし、採用した方の生活を保証する責任も出てくる。わずか数人のスタートアップには、リスクが非常に大きいのです。そこで最初は副業で入ってもらって、人物や能力をお互いに見定めてから正式に参加してもらおうと考えました。