その一環として、グループ経営を支えるホールディングカンパニー「ビジョナル株式会社」(以下、ビジョナル)を新設。株式会社ビズリーチ(以下、ビズリーチ)は、ビジョナルの完全子会社となり、主にHRテック事業やクラウド事業を担う。同時に、新設分割を用いて、ビズリーチ内の新規事業開発を担う組織であるインキュベーションカンパニーを「ビジョナル・インキュベーション株式会社」として分社化し、ビジョナルの完全子会社とする。
また、ヤフーを傘下に持つZホールディングスとビズリーチが11月12日に設立した、求人検索エンジン事業を運営する合弁事業会社「株式会社スタンバイ」も、ビジョナルの子会社となる。
同社では、グループ経営体制へ移行することで、グループ全体として、働き方や産業などビジネスの生産性向上を支えるさまざまな事業を創出し、事業領域を広げていくという。また、この移行により、各事業への権限委譲やそれぞれの事業に適した組織や制度、リスク管理体制の構築を推進する。なお、本件は、株主総会における承認および会社法上の手続き完了などを条件にしている。
なお、現 株式会社ビズリーチ 代表取締役社長で、2020年2月3日よりビジョナル株式会社 代表取締役社長に就任する南 壮一郎氏は次のようにコメントを寄せている。
「社会構造の変化や技術革新が急速に進むなか、社会には次々と課題が生まれています。それら一つ一つと向き合い、新規事業の立ち上げやM&Aによる新事業領域への参入を実現しやすくするため、グループ経営体制に移行することを決断しました。また、1300人を超える従業員とともに、再度ゼロからスタートする志を表すために、新グループ名「VISIONAL(ビジョナル)」を掲げることにしました。株式会社ビズリーチ、ビジョナル・インキュベーション株式会社は新たな経営チームに託し、私はビジョナル株式会社の代表として、主に新しい働き方や産業の可能性を見つける新事業領域の開拓を担います。その一環として、M&Aも積極的に検討していきます。今後は、HRテックだけでなく、働き方や産業などビジネスの生産性向上を支えるさまざまな事業を創出し、課題を新しい可能性に変えていき、未来創りに貢献していきます」(南氏)