「ARA」は、日本国内の企業がAI人材採用業務の効率化を実現する支援を行うサービス。サービスメニューは採用選考の進捗に合わせて3つ用意されている。
①ARA Basic
オートマティストのAI基礎力診断モジュールを使い、AI人材求人への応募者の基礎力をチェックする。採用担当者は、応募者のAI基礎力をレーダーチャートで確認できる。チェックはスマートフォンからでも10分で終了するという。
AI基礎力診断モジュールは、同社がエンジニア向け・ビジネスパーソン向けに運営しているAI人材育成事業「巣籠塾」で運用されているもの。利用価格は、1200円/人(税別)。
②ARA
採用面接に進むに当たり、応募者のAI能力を高度かつ多面的な視点でチェックする。チェックには、同社が実施している「巣籠塾検定」を用いる。採用担当者は、応募者が同検定を受検した結果として、A〜Dにランク分けされたグレードと、専門項目別に設定された評価をレーダーチャートとして受け取る。検定にはエンジニア系とビジネスパーソン系があり価格が異なる。エンジニア系は3万3000円/人、ビジネスパーソン系は1万4000円/人(ともに税別)。
ARAによるA~Dのランク付けは、日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施しているエンジニア資格、ジェネラリスト検定のレベルと以下のような関係にあるという。
ARA(エンジニア系/ビジネスパーソン系) | JDLAエンジニア検定/ジェネラリスト検定 |
---|---|
A判定 | 保有者の上位10%以内に相当 |
B判定 | 保有者の上位10%〜50%に相当 |
C判定 | 保有者の上位50%〜100%に相当 |
D判定 | 不合格に相当 |
③ショート・コンサルティング
ARAで得た応募者のデータを適切な採用判断につなげるサービス。オートマティストが採用企業の製品・サービス、事業ドメイン、R&D、配属先チーム構成などについて人事担当者にヒアリングし、その結果に基づいて採用する人材の適切なARAグレードを提示する。価格は、募集ポジション事に15万円(税別)。
なお、上記3つのサービスのほかに、募集ポジションに応募するAI人材の特性・レベルを、オートマティストが保有するAI人材データと比較してレポートするサービス「人材データ分析サービス」も2020年8月から提供する。企業はレポートを自社でのAI人材採用活動に活用し、採用マーケティングも行える。