今月の注目書籍
12位の『ケースでわかる 実践型 職場のメンタルヘルス対応マニュアル』は6月の新刊で、社会保険労務士、公認心理師を資格を持つ産業医・森本英樹氏と、弁護士である向井蘭氏による共著。休復職、復職・退職判定、問題社員対応、退職勧奨、労災、従業員の健康情報管理といった問題について、実践的に解説する。また、よくある悩ましい29の事例について対処法を示してくれる。
2018年刊行の『名著17冊の著者との往復書簡で読み解く 人事の成り立ち』が前月から30位以上アップして32位にランクイン。コロナ禍の影響でテレワークが増え、雇用・就労形態に欧米で標準的なジョブ型が取り入れられようとしている現在だからこそ、「日本型雇用の強みと課題を、戦後から平成という時間軸と欧米との比較から描き出す」という本書が読まれているのかもしれない。
最後は、総務・人事・労務管理カテゴリー外からの1冊『図解 人材マネジメント入門 人事の基礎をゼロからおさえておきたい人のための「理論と実践」100のツボ』。6月の新刊で全体の562位(7月2日22時現在)とヒット中だ。Q&A方式で人事担当者のお悩みに答えるという内容で、人材マネジメントを初めて学ぶ人、基礎から学び直したい人向け。豊富な図と体系的な解説で理解が進む。
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1位から50位までの全体ランキングについては次のページに掲載している。なお、前月順位についてはデータ取得の方法・仕様により変動する場合がある。