「人と向き合うピープルマネージャー」があふれる世界をつくりたい
――Wistantを使えば、組織のパフォーマンスを高める3つのイベントを、マネージャーの負担も少なく実行できそうです。Wistantを導入した企業では、どのようにピープルマネジメントを実践しているのでしょうか。また、ツールだけでなくコンサルティングの提供も含め、導入企業はどんなところが変わるのでしょうか。
ある製造業のお客様の場合、組織を良くするための制度やマネージャーのスキルに問題を抱えていました。何とかしなければならないと思っていても、日々の仕事に追われて先延ばしになっていたのですが、Wistant導入後は中長期的な戦略と関連付けた質の高い目標設定と管理ができるように変わりました。導入担当の方からは、「Wistantを利用することで、マネージャーとしてのスキルの向上と役割についての意識が大きく変わった」いう評価をいただいています。同社のマネージャーは50代以上が中心で、ツール利用に不安を抱えていましたが、今ではすっかりWistantが定着しているそうです。業務上の生産性を高めるだけでなく、人間関係を築いた上で相互に支援できるようになることがテーマになるほど気持ちも変化したと聞いています。
――最後に今後の計画や展望について聞かせてください。Wistantのプロダクトとサポートを通して、マネージャーをどのように支援するつもりですか。
我々がWistantの提供を通じて目指しているのは、企業に「人と向き合うピープルマネージャー」を増やすことです。大企業でよくあるのが、課長が20人ほどを見ているパターン。そこに課長のピープルマネジメントを補佐する人を2人ほど配置できれば、よりきめ細やかにピープルマネジメントを実行できるようになり、一人ひとりの成長スピードが上がっていくはずです。Wistantの導入はその補佐する人をつくる支援にもなります。
先ほど、高頻度でコミュニケーションをとる重要性を述べましたが、Wistantというツールの機能を利用するだけでなく、そもそもメンバーがコミュニケーションを取る相手が増えれば、マネージャーの負担を増やさずに、コミュニケーションの頻度を高めることができます。週間ごとの1on1での伴走、リアルタイムのフィードバックや、高頻度での目標設定なども可能になるかも知れません。この点でもピープルマネジメントができる人の数を増やすメリットがあります。
もちろん、Wistantの導入でピープルマネジメントができる人を単純に増やせるわけではありません。マネージャー向けの研修や1on1研修などを提供する、フィードバック制度の仕組みづくりについて相談に乗るなど、質の高いマネジメントがインフラとして組織に根付くように、弊社のカスタマーサクセスが支援していきます。
私たちが目指すのは、多くの企業がピープルマネジメントを「武器」としている世界です。今の時代、つらい思いをしているマネージャーも多いと思いますが、自信を持って部下を育て、彼らを幸せにすることができると思ってほしい。全員が組織と個人の成功にコミットする世界を創り出したいと考えています。ピープルマネジメントの本質である「人と向き合い、成功を引き出す」を実践できれば、それは企業の競争力の源泉になります。我々はできるだけ多くの組織と人に質の高いマネジメントが定着するよう、人材戦略に資するプロダクトの改善を続けていきます。