パーソル総合研究所は、店舗などの現場で働くアルバイト・パートの採用・育成・定着のノウハウを学べる「フィールドHRスペシャリスト養成講座」(全6回)を今年10月から開講する。また、同講座の開講に併せて、現場の人材マネジメントに関する課題解決力を認定する新資格「フィールドHRスペシャリスト」を創設。現場人事のスペシャリストを育成し、身に付いた能力を資格で認定する取り組みとなる。
主な対象は、店舗・現場の人材マネジメントに関わる人事・経営企画・経営層といった本社社員、または、スーパーバイザー・エリアマネジャーなど現場を統括するマネージャー職。同社としては、アルバイト・パートの採用・育成・定着の課題を解決するための人材育成事業を本格展開することとなる。新型コロナ禍において、人材マネジメントの在り方が問われている中、現場人事のスペシャリスト育成への貢献という形で現場を抱える企業の支援を行う。
講師は、店長や本社人事の経験が豊富な現場人事のスペシャリストが務め、現場に関する人材マネジメントの知見・ノウハウや労務管理のポイントを講義形式で提供する。さらに、自社の状況を題材とした施策立案の課題学習や、受講内容を自らの店舗や現場で活用する実践型の課題学習の機会も設けている。また、受講生同士が学び合う議論の場や、人脈を広げてアイデアの創出を促すネットワーキングの場としても活用できる。
同講座の重要な学習効果の1つが、店舗現場と本社人事との適切な連携に活かせることにある。計345の現場を対象としたヒアリングにより、現場の人材マネジメントの問題の多くが、店舗現場と本社人事が適切に連携できていないために発生していることが明らかになっている。その主な原因は「店舗現場で必要となる人事・労務の知識・ノウハウは、ホワイトカラーの従業員と異なることを理解していない」「店舗現場の実態に対する本社人事の理解度が低い」「店舗現場と本社人事の役割と責任が明文化されていない」の3つ。講座は、こうした課題の解決につながる学習内容となっている。
価格は受講者1名当たり27万円(税別)。新型コロナに対応し、当面はオンラインで提供される。また、9月15日~10月1日にて、計4回の無料体験会が開催される予定だ。