新卒採用コンサルティング会社のLegaseedは、オンラインでも運用可能な内定者フォローシステムの構築サービスを開始すると発表した。
同サービスは、コロナ禍においても今年の内定を取り消すことなく、前向きに受け入れようとする企業を応援しようと立ち上げた企画の第2弾。内定者とのコミュニケーションツールを応援価格として5万円/月で提供し、その料金内でLegaseedの活用法や内定者フォローについての定期コンサルティング、同社の内定者即戦力化研修「ACE」動画配信、さらに内定者と社員の交流を図るオンライン「ため会」の企画・運営フォローをする。
新型コロナウイルスの影響で採用がオンライン化されたことにより、学生は会社理解を深められず苦しんでおり、企業側もいつ学生が辞退するとも分からない状況に辟易しているようだ。今年のマイナビの調査では「入社までに内々定者フォロー・内々定者研修を希望する」の割合が昨年に比べ、13.1ポイント上昇し、ここ5年間で最大の数値を示した。また、学情の調査でも、「内々定取り消しが不安」「選考の過程が全てオンラインで、入社を決めていいか不安」などの理由により、複数の企業に承諾する学生も一定数いることが明らかになっている。つまり学生は、自分が入社する会社を決めかねている状況といえる。
Legaseedはこうした状況の原因を、圧倒的に足りない「企業と内定者とのコミュニケーション量」にあると見る。しかし、内定者とコミュニケーションを取ろうにも、まだ学生である内定者を社内SNSに入れるわけにもいかず、セキュリティ面から無料のSNSなどでグループを作成するわけにもいかず、致し方なく個々人とメールをしている企業が少なくない。そこで同社は、セキュリティ面もクリアした内定者と人事担当者や採用に関わる社員をつなぎ、内定者フォローを効果的にするために、コミュニケーションツールの活用を主軸とした内定者フォローシステムをリリースするに至ったという。
提供されるサービスの内容などは次のとおり。
サービス内容:内定者フォローシステムの構築
- 内定者フォローを活性化するコミュニケーションツールの初期設定と運用支援
- 内定者即戦力化研修「ACE」動画配信
- 内定者と社員の交流を図るオンライン「ため会」の企画・運営フォロー
内定者フォローを活性化するコミュニケーションツール
- 価格:5万円/月 ※21卒内定者が入社するまでの期間に限る
- 対応人数:最低20名以上(人事部、社員の参加も含む)、人数上限なし
- 使用期限:2020年10月1日から2021年4月10日まで
実際に使用する形は、採用担当者からの業務連絡はもちろん、勉強会やイベント内容の共有、動画配信など様々。それぞれのスレッド形式の投稿に「コメント」や「いいね!」を付けることができ、やり取りを参加者全員が見られる。また「タスク付け機能」もあり、締め切りを設定することでより円滑なコミュニケーションが図れる。
そのほか、管理者画面では、コミュニケーションツールをどれだけの時間見ているかや、反応の速さまで確認することができ、内定者の参加意欲を把握し、グリップすることにも役立つ。