freeeは、国内のスモールビジネス(従業員数300名以下規模)に従事する4463名を対象にITシステムの利用に関するアンケート調査を実施し、結果を発表した。調査期間は2020年9月25日〜9月29日。
中小企業におけるITシステム導入意欲について54.2%の企業は業務に必要なITシステムを導入していきたいと回答。19.3%の企業は社内の業務効率化のために、積極的にITを活用していきたいと考えていることが分かった。なお、ITシステム導入意欲について都市圏(東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、愛知県、大阪府)とそれ以外の地域で大きな差は見られなかった。
スモールビジネスのITシステム導入状況は業務領域毎に差異が見られ、1位は表計算・グラフ作成、2位は給与計算、3位はグループウェア・メール、4位はファイル共有、5位はスケジュール管理の順となった。
また、今回調査した51の業務領域(※1)の中で見られた特徴として、特にWeb会議・オンライン会議の領域では従業員規模が大きいほど導入率が高いことが分かった。
スモールビジネスの38.8%が、「リモートワークを実施し、新たにITシステムを導入した」「リモートワークを実施し、新たにITシステムを導入検討している」「リモートワークを実施したが、新たにITシステムを導入・検討しなかった」と回答しており、リモートワークを実施していることが分かった。
さらに、回答のうち約半数の48.1%はリモートワークを行うに際してITシステムを実際に導入した・または検討したという結果となった。
ここから、リモートワークをした会社ほど、ITシステム選定時にクラウドサービスかどうか、ITシステム同士の連携がしやすいかを重要視していることが分かった。
今回の調査により、スモールビジネスの半数以上がITシステム導入に意欲的であり、さらに地域を問わず全体的にITの重要性が認識されてきたと分かってきた。
また、スモールビジネスにおいても一定数の会社はリモートワークを実施しており、それらの企業はITシステム導入に対しても積極的で、さらにシステム選定時にクラウドサービスであることやシステム同士の連携を重要視していることから、様々なツールを活用してリモートワークを実施していると考えられる。このような点から、今後クラウドサービスやシステム連携が可能なツールの普及が見込まれると予測される。
※1: 今回調査した51の業務領域(領域名のみ)